第129話 悪夢の花園36 戦闘開始 ページ33
視点なし
それから小一時間
城から少しした北側にある森の入り口に
何万という兵と共に、彼らはいた
ﾕｳｷ「居場所はわかりましたけど、どうやって行くんです？遠いですよね？」
黒いジャケットの上から
刃の長いながらに細身の剣を入れた鞘についた紐を
斜めがけにして結びながらユウキは首をかしげる
ｵｽﾏﾝ「それはなぁ〜」
カツン、と一つ
そんなユウキの横にいたオスマンがかかとを鳴らす
途端に彼らが立っている地面が揺れ巨木が生える
ﾕｳｷ「うわっ！？」
突然のことに驚き条件反射で鬱に抱きつくユウキ
それに鼻の下を伸ばす鬱を睨みつつ、オスマンは続ける
ｵｽﾏﾝ「これに乗っていくんよ」
ﾕｳｷ「え？えぇぇ！？」
鬱「相変わらずスゴいなぁ、なんで毎回これなん」
ｵｽﾏﾝ「急成長させるから一日もたてば勝手に枯れる、始末が楽だからねぇ」
話している間にも巨木は彼らを乗せて目的地へと延びていく
ﾕｳｷ「う、皆馴れてるんですね」
普通に巨木の上で装備の確認をしている兵士たちを横目にユウキは呟く
ｺﾈｼﾏ「完全に目的地に届かせると危険やから、いい距離で止まってな」
ｵｽﾏﾝ「わかっとるよ〜」
ひとらん「そっからは？」
ｼｮｯﾋﾟ「あぁそれは俺と先輩が幹部は乗せていきます」
その言葉にユウキが？を浮かべていると
はるか遠く
うっすらと神殿にも似た物が見えてくる
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「見えたな...頼むゾ、ロボロくん」
ﾛﾎﾞﾛ「りょぉかい」
緩く返事をしてロボロは腰に付けたポーチから、一つ
淡いピンクに光る魔力の結晶鉱石と矢を取り出す
それを弓のように握れば
そこからピンクの光が渦を巻き弓矢の形を表す
ﾛﾎﾞﾛ「"フランメ"」
言葉と共にギリッと引いた魔法の弓矢の弦を離す
放たれた矢は、ピンクの光と炎を纏って
ドゴォォォン
轟音と共に敵の拠点の扉を破壊した
ﾛﾎﾞﾛ「あの扉木製やないんかぁ、燃えんかったな」
ﾕｳｷ「燃やすつもりだったの...」
等といっているうちに、まだ距離はあるが
戦闘には丁度よい場所で巨木の動きは止まる
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年1月23日 9時
