第64話 おんなじ櫛で ページ17
ゾムside
ﾕｳｷ「んーーー、終わったぁ」
約二時間ほどの間書類をしていたユウキが
ググッと伸びをしてから、ユウキのベットの上で本を読んでいた俺を振り返る
ﾕｳｷ「んふふ、なにしよっか」
近付いてきて
寝そべっていたせいでいつもよりぐちゃぐちゃになった髪を撫でながら言ってくる
ｿﾞﾑ「何がいいかなぁ〜」
ふと、ユウキの部屋にある化粧台が目にはいる
確か貰い物でほっとかれとったやつを
ユウキが貰ったんよな...せや！
ｿﾞﾑ「ボサボサになったしちょうどエエわ、髪、とかしてや！」
ﾕｳｷ「ふふっ、そんなんでいいの？」
ｿﾞﾑ「お前いっつもといとるんやろ？俺あんま手入れせんけど、お前がいいなら、ユウキにしてもらいたい」
ﾕｳｷ「いいよ、じゃあほら折角だし鏡の前座って」
言われるがまま座れば
ほっそい指が俺の髪を結んでいるゴムを取っていく
ﾕｳｷ「いつもよくわかんないけど、以外に長いね」
ｿﾞﾑ「めんどくさくて切ってないからな」
ﾕｳｷ「言ってくれたら切ってあげるのに」
ｿﾞﾑ「まぁ、このままでも別にそんな邪魔やないからエエわ」
ﾕｳｷ「ならいいけど」ｸｽｯ
鏡越しに見える赤と黄金に輝く瞳が優しく細められる
いつも、ユウキの髪をとかしている櫛が
俺の髪をとかしていく
楽しそうに俺の髪をとかすユウキが可愛くて
本音を溢す
ｿﾞﾑ「なぁ、俺だけ、俺だけ呼び捨てで、俺だけちょっと『特別』に想っとってとか、望んでエエ？」
一瞬、手を止めて
ﾕｳｷ「良いよ」
心底幸せそうに笑ってユウキがいう
思わず振り返ると
ﾕｳｷ「ゾムだけちょっと『特別』、ね」
そう言って、俺の唇に人差し指を当てて
愛らしい悪魔はまた笑う
今きっと俺の顔は真っ赤だろうな、なんて思いながら
ｿﾞﾑ「あぁ」
そっと、俺も笑い返した
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夜月ルナ(プロフ) - 海玲 ミレイさん» ミレイさんコメントありがとうござます！フェアリーテイルは漫画を全巻読んでいまして、それこそ魔法の参考にさせて頂いていたりしています。 (2021年1月2日 21時) (
レス) id: 012def0b6c (このIDを非表示/違反報告)
海玲 ミレイ - 初コメです！ もしかしてフェアリーテイル知っているのですか？ (2021年1月2日 7時) (レス) id: 4fcf758c47 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ルナ(プロフ) - バリバヒさん、ありがとうございます！頑張って書いていきます！ (2019年12月6日 18時) (レス) id: 7d5c3fd4fb (このIDを非表示/違反報告)
バリバヒ - 続き期待してます、すごい壮大で美しい物語ですね (2019年12月6日 16時) (レス) id: dc5f1fb27a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2019年12月1日 9時
