第49話 歪むのは ページ2
2時間後 屋上
ユウキside
アイツは
きっと、俺の『代替品』の駒の一つ
その癖して、俺の大事な人達に危害が加わる行為をした
アの人の、一番デもない癖して
消しタい
消シたイ
コロシタイ
ﾕｳｷ「ッ、なに考えてるんだろ...」
あの人の事になると、思考が上手くまわらなくなる
結局、また屋上で一人
エミさんの心配そうな顔が甦る
考えがまとまらない
唇を噛み締める
と、突然肩を叩かれる
ﾕｳｷ「っっ！？」
振り向けば
鬱「んふふ、どうしたん？苦虫噛み潰したような顔しとったで」
俺の気分とは正反対、ヘラッとした鬱先生の笑顔があった
ﾕｳｷ「...考え事してただけですよ」
いつもどうり、微笑んだ、つもりだった
鬱「はぁ...笑えとらんよ、ユウキ」
そっと鬱先生に言われる
何かが、堰を切った
ﾕｳｷ「わかんない、わかんないんです、俺は今、皆さんが大好きで、大切な筈なのに、ずっと頭ん中で、あの人の『愛』が甦るんです」
吐き出すように、言葉にする
ﾕｳｷ「ドロドロとドロドロと、ずっと巡るんです、ｶﾒﾚｵﾝさんがきっと『俺の代替品』で、そう思うと、殺したくて、堪らなくなって」
俺に渦巻く、ドス黒い何かを
ﾕｳｷ「壊したくて壊したくて、堪らなくなって、本当に、化け物にでもなってしまいそうで」
鬱「そっか、よしよし、辛いなぁ苦しいなぁ」
ぐっと強く抱き締められ、鬱先生の胸に顔を埋めている状態になる
鬱「でもよお言ってくれた、偉いで...ユウキ」
ﾕｳｷ「ッ....」
泣きそうになるのを堪えて、俺も鬱先生の背に手を回す
暖かい、あぁ
幸せだ
ﾕｳｷ「...うつ、せんせ、暖かいです」
いつもよりは笑えないけど、頑張って微笑む
鬱「ﾌﾌｯ、座ろっか...僕に凭れて寝てええよ」
抱き締められるのを止められ、手を引かれる
屋上の木に座った鬱先生に凭れて俺は
意識を手放した
ーーーーーーーーーー
鬱side
眠ったユウキの体重と体温を感じる
かわええなぁ...ホンマ
歪む顔は趣味じゃないと言えば嘘になるけど
悲しい苦しみに歪む顔は見たくない
それは僕ら全員おんなじだろう
鬱「大丈夫、大丈夫やでユウキ」
お前が僕らを想うのとおんなじで
お前のためなら僕らも
鬱「化け物になれるから」
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夜月ルナ(プロフ) - 海玲 ミレイさん» ミレイさんコメントありがとうござます！フェアリーテイルは漫画を全巻読んでいまして、それこそ魔法の参考にさせて頂いていたりしています。 (2021年1月2日 21時) (
レス) id: 012def0b6c (このIDを非表示/違反報告)
海玲 ミレイ - 初コメです！ もしかしてフェアリーテイル知っているのですか？ (2021年1月2日 7時) (レス) id: 4fcf758c47 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ルナ(プロフ) - バリバヒさん、ありがとうございます！頑張って書いていきます！ (2019年12月6日 18時) (レス) id: 7d5c3fd4fb (このIDを非表示/違反報告)
バリバヒ - 続き期待してます、すごい壮大で美しい物語ですね (2019年12月6日 16時) (レス) id: dc5f1fb27a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2019年12月1日 9時
