第20話 満月の狼 灰色 ページ22
2日後 夕方
ゾムside
ユウキに首輪をあげた日から2日後
今日は満月
シッマがヤバい日...発 情する日である
大抵の獣人には発 情期がある
まれに狼は獣の方とは違って雄も発 情期があるのだが
シッマはそういうタイプらしい
部屋の前を通れば甘ったるい匂いがする
鬱「はぁ...書類疲れた寝たい....でもシッマの所に行かんと行かんし...」
ｿﾞﾑ「お前、ようやるよな...」
横を歩く大先生は、この日は大抵シッマの世話を焼く
鬱「アイツ水も飲めんくなるから、誰かが行かんとしんでまう...あと貸しは作っとくべきやろ」
ｿﾞﾑ「屑やなぁ〜、でもどーせ誘われたら耐えれへん癖に」
鬱「うるさいわ、逆に誘われるまで堪えれる僕を誉めてほしい」
ｿﾞﾑ「誰が誉めるか」
何て言いながら四階へ行こうとする、と
鬱「ん？あれユウキやん」
ふと見れば、廊下の窓から満月をみるユウキがいた
黒い髪が月に照らされて白銀に輝いている
開けられた窓から入った風で靡いて、露になったいつも隠れている右目は金色に輝いているが光が灯っていない
どこか遠くを見ているようで
どこかに消えてしまいそうで
ｿﾞﾑ「ユウキ？」
思わず声をかける
ふっと金色の目に光が灯り、こちらを向く
ﾕｳｷ「ゾム...どうしたの？」
ｿﾞﾑ「いや、何しとるんかなぁって」
ﾕｳｷ「月が綺麗だったから、つい...見惚れてた」
ｿﾞﾑ「そっか...お前は満月何ともないんやな」
鬱「ほんとやな、狼の獣人って月が影響するんやないん？」
ﾕｳｷ「俺は新月に魔力が上がりますよ、発 情は...半年に一回です」
鬱「へぇー、そうなんや」
ｿﾞﾑ「そうや、俺の部屋で一緒に寝よーぜ！月見えるからさ！」
ﾕｳｷ「フフｯ、いいよ」
鬱「ズルいわーーお前、それはズルい」
ﾕｳｷ「ズルいって何ですかwもぉw」
笑いながら三人で四階に上がり
ｿﾞﾑ「んじゃ、おやすみ大先生」
鬱「ふぁ〜おやすみ、ゾムさん」
五階へ行く大先生と別れて、俺の部屋に
ﾕｳｷ「ほんとだ、ちょっと月見えるね」
ｿﾞﾑ「やろ？見ながら寝よーや」
ﾕｳｷ「...うん」ﾆｺｯ
ベットに座るユウキの膝に頭を乗せて寝転んで
月に照らされる綻んだユウキの表情をみながら
少しずつ、ゆっくりと、時間が過ぎるのを感じる
眠くなったので瞼を閉じる
ｿﾞﾑ「おやすみ...」
ﾕｳｷ「ん、おやすみ」
久しぶりに誰かと寝た幸せに包まれながら
俺は眠りに落ちたのだった
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夜月ルナ(プロフ) - ありがとぉ〜//// (2019年10月21日 22時) (
レス) id: 7d5c3fd4fb (このIDを非表示/違反報告)
林檎ちゃん(プロフ) - ルナちゃんの趣味が良すぎる… (2019年10月21日 20時) (レス) id: b93d197596 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ルナ(プロフ) - ありがとう、当初は髪長くてもうちょい女っぽさあったけど、もうなんか完全に私の趣味好みに走った容姿になっちゃったw (2019年10月20日 19時) (レス) id: 7d5c3fd4fb (このIDを非表示/違反報告)
林檎ちゃん(プロフ) - んん〜…好きです…ユウキ君の容姿も好きです… (2019年10月20日 18時) (レス) id: b93d197596 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ルナ(プロフ) - 許可降りたんですが何故か反映されずに映らなかったんで、リンクを張りました。ご指摘ありがとうございました！ (2019年10月20日 12時) (レス) id: 7d5c3fd4fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2019年10月18日 22時
