弱い私を愛してくれた【∞紫】【完結】 (ページ9)

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報告（安side）ページ9

安「え！それほんま？」
村「うん」

楽屋で大倉が「そういえば例の女の子連絡ついたん？」と聞いたのがきっかけだった。

村「付き合うてるでいま」

と、新聞から目も話さずさらりといった。

丸「信ちゃん！付き合うってお付き合いってことやんな？！」
村「それ以外何があんねん」
横「え、じゃあ彼女になったってことなん、その子」
村「せやで」
大「急展開やわ」
村「別に急ちゃう。あのあと連絡ついて、俺が家に通っててん。ほんで、こないだ告白して、付き合い始めてん」
横「通うって…お前気を付けえよ？」
村「わかってるよ」

村上君は横山くんの心配はもちろんわかっているといった顔を見せて、その顔をみた横山くんは少し見つめた後納得したようにゲーム画面に目を戻した。

横「ヒナが決めた人なんやからええ女なんやろ。ええんちゃう？」
安「えー、どんな子なん？写真ないん？」
村「ないなあ」
大「えーみたかったなあ」
丸「…僕は、あんまり応援できへん」

最近は村上君、女性に興味ない、仕事一筋、って感じだったのに柔らかい表情が増えたのは恋人ができたからやったんや。
なんだかうれしくてメンバーは祝福ムードだったのに、丸は違うみたい。

村「なんやねん」
丸「だってその子、自殺するような不安定な子なんやろ」
村「おん」
丸「そんなん、信ちゃんにとって負担が大きいやん。人一人、しかも命を支えるなんて、精神的に信ちゃんに負担でしかないやん！信ちゃん仕事いっぱいあるのに、支障きたしたらどないするん？僕はそんな子、信ちゃんの彼女にするのは反対や！」

すんなり祝福しそうな丸の意外なその言葉に楽屋は一瞬シーンとなった。
新聞を下すがさりとした乾いた音がして、みんなの視線が村上君と丸を行き来する。

村上君はソファから立ち上がり、丸のほうへ行くと、丸の頭をぽんぽんとなでた。

丸「な、なに？」
村「丸、お前が心配することはなんもない。俺はそないに弱ないし、Aも俺の負担になるようなこと積極的にするような女とちゃう」
丸「でもっ」
村「それやったら、一回会うか？紹介するわ」
丸「え？」
大「えー！俺も会いたい！」
安「俺もおれも！」
横「…予定あえば俺も」

村上くんは優しく笑ってる。

村「丸。気になることや言いたいことあるんやったら本人に言うたらええよ」
丸「反対やって、言ってもええの？」
村「俺、メンバーも大切やから。いうたらええ、お前がそれで安心できるなら」

村上くんはやっぱりでっかい男や！