弱い私を愛してくれた【∞紫】【完結】 (ページ13)

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勇気ページ13

丸「自分、誰かと付き合ったりできるようなメンタルありますのん？村上くんやって暇やないんよ。迷惑ばっかかけるの前提なんやったら、やめてくれはります？関ジャニとしても迷惑やから」
安「丸ー、どないしてん、落ち着きいな」
大「丸ずっと顔怖いもん」

丸山さんの言葉はごもっともだった。
だから、すぐに言い返せなかった。

丸「自傷してんねやろ？信ちゃんと付き合うようになってやめたん？やめる努力したん？」
A「それ、は…」
丸「信ちゃんに甘えて、全部辛いことも苦しいことも背負わせようとしてんねやったらそんなん恋愛とちゃう。今すぐやめて帰りや」
横「丸、ちょっと待ったれよ」
丸「どうせ、言い返せへんやろ、図星なんやから」

丸山さんから反対されているというのは聴いていたけど、彼を思ってここまで言ってくる人が、彼のそばにいることは素敵なことだ。
途中罵声にも似た声量で言葉を浴びせられたが、運がいいのか悪いのか、否定されることも怒鳴られることも慣れているので、少し冷静になれる自分がいた。

店員さんが食事と飲み物を運んできたところで、丸山さんの言葉は止まった。店員さんが出ていくと、安田さんが心配そうにこちらをのぞきこんだ。

安「Aちゃん、ごめんな？丸、普段こんなこといわへんのよ？」
A「大丈夫、です」

隣で何も言わずに座っている彼のぬくもりを感じて、勇気を出さなきゃと思えた。

A「私、確かに、普通じゃないかもしれないです。でも、自分の弱さを信ちゃんに、なんとかしてもらおうって、思ってません。」
丸「…いくらでも言うことは簡単やんな」
A「信用されないような人間だってことも、自分でも、わかってます…でも、私の存在が少しでも信ちゃんのことをダメにするなら、私はすぐ、離れます、それは、ずっと決めてるんです」
村「え、なんやねん、なにいうてんねん」

焦ったような彼の声。
守らせてくれといった彼にイエスで飛び込んだのに、これも彼を裏切ったような、だましたような形になってしまうのだろうか。

A「私、信ちゃんのマイナスになるなら、リスカも、自傷も、しないように…急には難しいかもしれないけど、しないようにします。私にはもったいないくらいの人が、私のそばにいてくれていて、私では信ちゃんを幸せにできる器がないのも理解してます。だけど、少しでもそばにいたいから、そのためにできることは、します。できなかったらそのときは…」