【A3!】水をください！

7.お決まりのアレ (1) ページ8

「んん……」


もう朝かあ…？？もっと寝てたい…

窓から日光が…砂になりそう…

しばらく引きこもってたせいか、朝に起きるのはすごく新鮮に感じる。

だって…引きもこもってた時はぶっ通しでオンラインゲームして、眠くなったら寝るっていう超不健康な生活してたもんなあ…

生活習慣治すのめちゃくちゃ大変でした


「ふぁ…あ…………あ？」


なんか声が心なしか低い気がする。風邪かな？


「んー、あー、あーー」


この声どっかで聞き覚えあるな…てかこれ私の布団じゃない気が…

え、この部屋って至さんの…

あれ？！？！この部屋至さんのお部屋？！？！

私の体が至さん！！！ワオ！！！


「か、かがみ…わあ！！私イケメンになってるう！！！」


って何言ってんだろう私は。これは物凄く大変なことだ。

これはマンガでよくある入れ替わりってやつか！！

絵で見ると面白いけど小説だと面白くないっすね〜！！ってメタ発言は置いといて。

私が至さんってことは私の中身は至さんになってるのかな

とりあえず談話室の方に行かない…と…


「至さんめっちゃイケメンじゃんやばい。今のうちに至さんの顔で遊んどこ…」


鏡に向かって百面相していたその時


ガチャ


「あ。」

「………」


一成くんが来た…？？


「…俺が鏡見て変な顔してる」

「もしかして至さんでしょうか」

「そうです至でございます」

「申し訳ありませんでした…見なかったことには」

「しません」

「ですよねー」


どうやら至さんは一成くんになってるらしい

あれ？？私どこいった？？


「で、そっちは誰よ」

「Aでございます」

「あ〜…なる」

「ていうか一成くんのテンションが低すぎてじわじわくるんですけど！！」

「あいつのテンション真似るのは無理があるでしょ」

「まあそうですね…ていうか私の本体は一体誰になってるんですかね」

「さあ？……A確か監督と一緒の部屋だから監督が危ないことはよく分かる」


「？？！！？！！立花さんは！！！私が守ります！！！！！たちばなさああああん！！！！」

ドタドタドタ バタンッ！！！



「俺のカッコであのテンションやめてもらえないかなあ…」




確実に私の本体には男の人が入ってる！やばい！？立花さんに危険が！！私になりすましてあんなことやこんなことを……

ギャアアア！早く行かなきゃ！！！









「オー！見てサクヤ！今日はイタルが元気ネ！」

「至さんどうしたんでしょうね？」

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