8.熱出した ページ11
「ごめんね、皆…」
「大丈夫！今日はゆっくり休んでね、咲也くん！」
日々の疲れが出たのか咲也くんが熱を出してしましました。
いつも元気な咲也くんが熱なんて…春組のテンションも心なしか低くなってる気がする。
ここはひとつ！雑用の私が皆のテンションを上げなければ！
っていっても、私にはなんの特技もないし…あるとすればゲームとかほんとありえない…
「はーい稽古はじめるよ！今日は咲也くんがいないから…どうしよっか…」
「あ、大根ですけどよければ入りましょうか？」
「じゃあAちゃん、お願い！」
「了解しましたー！」
「そういえばAの芝居見たことないよね。」
「あ、確かに見たことないですね」
「まあ基本雑用ですからね」
「どんな感じなのか見てみたいネー！」
「じゃあ試しに真澄くんと即興劇してみて！」
「いいですよ！真澄くんは大丈夫？」
「めんどくさい…けど、いいよ」
「じゃ、お願い〜！」
「じゃあ、やりますね！」
芝居なんて幼稚園のお遊戯会以来だなぁー！
小中高と面倒事を避けてくるっていう面白みのない生き方してきたし…
どんな感じにしよう。真澄くんにもわかりやすいように始めないとだな…
「あの、すいません」
「はい？」
「私の兄のクラスってどこか分かりますか？花栄っていうんですけど…」
「あぁ、花栄なら俺と同じC組だよ。あいつこんな可愛い妹なんていたのか」
「ありがとうございます！兄がお弁当忘れてったから届けに来たんです」
「……そうだったんだ。案内してあげるから、こっちおいで」
「はい！」
「………以上です」
「Aちゃん…演技全然大根じゃないよ！」
「えっ？」
「A、うまいネー！カワイイ妹してたネ！」
「えっへへ、そうですかね？」
褒められた！！うれしい！！
「ていうか、真澄さっきA見て顔赤くしてただろ！」
「…は？してない」
「ぷっ、してたしてた。Aが妹を演じるために上目遣いしてたけど、真澄に効果抜群だったな」
「ふざけるな。」
「ほんと？！まじか！！真澄くん、まじか！！」
「してない！」
「おぉ〜青春だね〜！監督嬉しいよ♪♪」
「お、俺には、カントクだけだ…！」
「マスミ、トウシすぎネ！」
「必死ね。」
稽古後
「咲也くん調子どう？」
「あ、Aちゃん！だいぶ良くなりました！」
「ほんと？じゃん、臣くん特製のおかゆでーす！」
「わぁ、ありがとうございます！」
「はいあーん」
「えっ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
香(プロフ) - Ryo Inoさん» わぁぁコメントありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです！頑張ります〜♪ (2017年10月24日 11時) (
レス) id: fe8af6d31f (このIDを非表示/違反報告)
Ryo Ino(プロフ) - この作品とても面白くて好きです！これからも更新頑張ってください！！ (2017年10月24日 3時) (レス) id: 6f1e17abd4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：香 | 作成日時：2017年8月14日 20時
