胡蝶家長女

２,女の子 ページ2

ある日、カナエとしのぶと町を歩いていると
１人の男が女の子を縄で縛りながら歩いているのを見かけた




『…ちょっと行きましょう』



しのぶ「え？姉さん？」




『こんにちは、少しよろしいですか？』




男「あ？」



『その子はどうして縛られているのですか？』



ｶﾅｴ「……」


カナエは女の子を見つめている




男は女の子を売ろうとしているらしい



『人身売買ですか…』



男「何が言いたいんだ？もう用がないなら
とっとと去れ」


私は男の言葉を無視して女の子に話しかける



『縛られているのを嫌とは思わないの？』



女の子「……」


目に光が宿っていない


『…私達と一緒に来ませんか？』



男「おい、聞いてるか…」


男が私を押して女の子から離れさせようと
した時



ﾊﾟｼｯ



両サイドから男の手を叩く音



ｼﾉﾌﾞ,ｶﾅｴ「姉さんに触らないでください」



『…ありがとう、カナエ。しのぶ。』


そう言って微笑むとカナエは「いいえ」と
言って、しのぶは男と話した末に




ｼﾉﾌﾞ「じゃあ買いますよ。これで足りますか」


そういって硬貨を振り撒いた



そして男から縄を奪い取り走る



『妹がすみません…』



ｶﾅｴ「ごめんなさい…」



ｼﾉﾌﾞ「謝らなくて良いと思うわよ」




そのまま蝶屋敷へ帰って
アオイに湯を沸かしてもらい、しのぶが
お風呂に入れた

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