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3箇所目 ページ4

ぽたり、ぽたりと血が流れ出る。

「・・・愛の渇き」

そうつぶやくだけでその血液は生き物のように動き出す。初めはとても気味が悪かった。けれど慣れてしまえばなんてことはなく寧ろ面白さを感じる程だ。その生き物じみたそれは相手の首元を裂いた。

「首領、遊びすぎです」

「ごめんごめん、そんな怒らないで」

「怒っているというよりも改善を求めてます」

「だって三島君が助けてくれると思ってねぇ」

私の異能は自分若しくは、首領や幹部(私は彼らの血を摂取している)が出血しなければ使えない。もとより首領や幹部に怪我をさせる事態は論外。つまりは実際は自分の血液しか使えない。生憎とマゾヒストではないので進んで怪我をしたくはないのだが。

「信頼してくださるのは嬉しいですが...はぁ。では皆さんお待ちですので参りましょう」

「ダメだよ。手当が先だ」

「首領、私は大丈夫ですので」

「ダメだ。だって君に何かあったら誰に運転を頼めばいいんだい?」

なんという殺し文句だろう。この方は部下をたらしこむのが上手い。知っている。知っていてもその言葉は嬉しいのだ。

「...では手早くお願いします」

「うん、やはり三島君は素直でいい子だね」

「私もう22ですよ」

「こういう言葉を素直に受け取れないうちはまだ”いい子”だよ」

「そうですか」

少しだけもやっとした気がしたがそんな事その時の私には些細な事だった。少なくともその時は。

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- 下に同じく、大好きです。← (2019年5月12日 23時) (レス) id: 8c64a29224 (このIDを非表示/違反報告)
海猫ライアー(プロフ) - 始めまして、大好きです。(唐突) (2019年4月12日 18時) (レス) id: 693a45f20e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蝶々 | 作成日時:2019年2月24日 10時

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