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鬼の影 ページ7



炭治郎と別れてから、夜になるまでに私は聞きこみをすることにした。

鎹鳥の話では、毎夜毎夜人が消えていて、それも数が増えているとのことだ。

今晩もまた、誰かが犠牲になるかもしれない。



「また昨晩消えたそうね。一体どうして…」
「わからない…恐ろしくて眠れないよ」

小道を歩いているとこそこそと話をしている二人が目に入った。
怯えているのか、身体が震えている。


「すみません!その話、詳しくお聞きしても?」

「え、ええ。かまわないけど」


驚かせてしまったようだがすぐに話を聞かせてくれた。



彼女らの話によれば、ことの発端は一週間ほど前。
千代という少女が突然姿を消し、行方知らずとなった。
その日から毎晩、人が消えているという。


「千代は私たちと仲が良くて…なのに突然消えてしまって、もうどうすればいいのか…」

「…そうだったんですか」


おそらく…否、彼女は死んだ。

ほかに消えた人たちも。



怯えて、涙を流す彼女たちにそのことは言えそうもなかった。
言えなかった。


「私が、なんとかします。もう誰も消えさせたりしませんから」

だから泣かないでください。
そう言うと彼女たちはふたり目を合わせて、泣きながらそっと笑った。




たくさんの人を苦しめる鬼を、私は絶対に許さない。

極夜→←また



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粟野 - ルナさん» うわー恥ずかしい!!すみません訂正ありがとうございました!! (2019年6月17日 17時) (レス) id: 59340f0fd2 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - あのぉー……訂正がありますので言わせていただきますね…冨岡さんの性はこちらの「富」ではなくこっちの「冨」です…訂正お願いします。作品自体は好きなので応援してます! (2019年6月17日 16時) (レス) id: e1e7054308 (このIDを非表示/違反報告)
粟野 - あづきさん» ありがとうございます、そう言ってもらえると嬉しいです、! (2019年6月5日 17時) (レス) id: 978f1f60cc (このIDを非表示/違反報告)
あづき - とてもおもしろかったです。続きを楽しみにしてますね (2019年6月4日 13時) (レス) id: ad71e4aae4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:粟野 | 作成日時:2019年5月29日 21時

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