こっち向いてよ (黒) (ページ4)

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『私チョコミントにするから』

亮「おれ抹茶な〜」

はいはい、うるさいなもう。

大「俺はAちゃんに任せるなぁ

お金渡すから買ってきてー」

『え、自分で行ってよ』

大「だって並ぶの外やろ？暑いやん」

『3人分も持てないんだけど』

大「任せたで〜」

ムカつく

ちょっとイケメンだからって調子乗ってんなあのクマ

私は好きじゃないけどな！

横「あ、俺一緒に行くから持ったるで

並びに行こ」

『え、大丈夫だよ』

横「俺の分まで頼んだらさすがに持たれへんやろ。行くで」

わぁ、かっこいい

かっこいいよ、横山くん‥‥

『ありがとうね』

横「お前に付き合わされるのは慣れてるからな、昔から」

ずるいな

ニヤッと笑うとか。

目にかかりそうでかからない前髪も

ちょっとだけはねてる襟足も

うっすら汗をかいてる首筋も

思わず抱きつきたくなるおっきな背中も

『大好きだぁ‥‥(ﾎﾞｿｯ』

横「え？何か言うた」

『え、え、え！

アイス！横山くんアイス好きだったよね』

横「確かに笑

2つに割って食べるやつようお前と食ってた気がする」

ささいな事も覚えてくれてる

それが嬉しい

横「さすが幼なじみ」

でも、"幼なじみ"止まり

それが悲しい