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ガヤガヤと、周りの雑音が響くパーティ会場。
寮長を挟んだ隣には、監督生さんがいた。
紅茶を飲み、タルトやケーキを口に含み、微笑ましい談笑を交わす。
正直に言おう。
『(くっっっそつまんない)』
監督生さんと寮長は紅茶や授業内容について話している。
その話の7割は勉学についてで、わざわざお茶会で話すことでもなかろう課題の話まで始めた。
はっきり言って、父上に半強制的に連れて行かれたパーティーのほうが楽しかった。
父上に連れて行かれたパーティーは、それはそれは胸の内にドス黒いものを抱えたものが勢揃い。
逆に楽しくなった。
目の前いっぱいに広がるお菓子に手をつけたいが、父上からの糖質制限があり、食べられるのはビターなケーキくらいだろうか。
『････････(あぁー、なんでこんなにいっぱい副寮長のお菓子が並んでるのに食べられないのぉ････)』
僕が頭を抱えるのを必死に堪え、歯を噛みしめていると、監督生さんが寮長を挟んで話しかけてきた。
ﾕｳ「Aさんは、お勉強得意なんですか?」
『自慢できるほどじゃありませんよ。その点、寮長は去年のテストオール1位だったとか。』
ﾘﾄﾞﾙ「いや、寮長として当たり前のことをしたまでさ。でも、Aも勉学については優れていると、寮生から聞いたことがある。寮長として鼻が高いよ」
『光栄です』
ﾕｳ「あっ!この前エースが･･･、
“側近くんって、政治家の息子のお坊ちゃまでしょぉ?頭もいいに決まってんじゃん”
って････」
監督生さんのふざけたような男声にツッコむのを一旦置いといて、なぜそんな個人情報出回ってるのだ。
父上のことは誰にも言ってないのに。
ﾘﾄﾞﾙ「ああ、僕もルキア・ベルさんのことは知っているよ。有名で偉大な政治家だとお母様が言っていた。」
ﾕｳ「え!そんな凄い人なんですか!?なんで教えてくれなかったんですかAさん〜!!」
『あはは。僕にもプライバシーがあるので。あまり身内のことは喋るなと父上から言われていたので』
ﾕｳ「へぇ〜････、厳しい方なんですか?」
『いいや、そんなことないですよ。寛大で聡明な方です。』
ルキア・ベル。
僕の血の繫がった父親。
政治家といえど、父親だ。子供、ましてや血の繫がった子供には態度が変わる。
外では顔を立てるため、イメージを崩さない程度の嘘を吐く。
････････言えない。
家での父はあんな姿だなんて。
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天 - 続きが気になりすぎるお話でした！更新は気長に待ってます！体調に気をつけてください！！ (3月23日 18時) (
レス) id: 6b21f4260f (このIDを非表示/違反報告)
ぬ - フォオオおおおおお！マジで大好きです！更新頑張ってください！あ、でも無理とかはしないでください！ (10月5日 19時) (レス) @page12 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
蝶(プロフ) - 更新楽しみにしています。頑張ってください！ (9月16日 20時) (レス) @page6 id: 935ac182c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照大神 | 作成日時：2023年9月10日 21時
