小瀧と重岡。

小瀧と重岡とうなじ。2 ページ7

緑



淳太から逃げてのんちゃんに抱きついたしげ。流星はちらりとそっちを見ると呆れたようにちょっとだけ笑ってソファに直行した。…なんやその微笑みかっこええな。



桃「 しげどしたん 」

赤「 淳太が！いじわるする！！ 」

黄「 なんで俺だけが悪者やねん！ 」



のんちゃんにギューッと抱きついたまま淳太を指さすしげ。そんなしげに言い返してる淳太もなかなか面白い。



橙「 淳太くーん、こうなったらもうお手上げやで 」

紫「 のんすけが帰ってきたらもうなんもできんなぁ 」



なんて年上組が言う。そんな言葉にしげものんちゃんも意味わからんみたいな顔してるけどまじかお前ら。本人は無意識なんか知らんけど自分以外がしげにいじわるしたら周り凍るんちゃうかってぐらい睨むから誰も怖くてよう手ぇ出さんのよ。無意識やとしたら怖いなあれ。



赤「 へーんだ！小瀧は俺の味方やもんね！ 」

黄「 ほんま腹立つわぁ… 」



とか言いながらも引くのはやっぱりのんちゃんが怖いからなんやろ。おい、最年長。



桃「 しげかわいそうに〜 」

赤「 せやろ…むぐっ、むぐぐ… 」

桃「 俺が守ったるよ 」

赤「 うごご… 」



のんちゃんは抱きついてるしげの腰に手を回してぎゅうっと熱く抱きしめた。…いや、そこまでせんでも。しげ苦しそうやで…



桃「 俺といたらだーれもいたずらせえへんよ 」



そんで、のんちゃんは気づいてるんか気づいてないんか知らんけどしげ相手にだけ発動する癖？みたいなんがあって、それが



桃「 …しげ、いい匂いする 」



抱きしめるときにうなじに手をやることなんやけど。今日はそれだけで収まらず。



桃「 なんか香水つけてる？ 」

赤「 っ、ひっ、 」



うなじの刈り上げ部分を下から撫で上げた。



それにびっくりしたしげは思わず声が出てしまったようで、ぴゃっと肩をあげたかと思うと勢いよくのんちゃんから離れた。



いきなりしげから突き放されたのんちゃんはぽかんとしてる。…あ、無意識なんやあれ。



桃「 しげ？」

赤「 〜〜っ、 」



しげはこしょばかったのかそれ以外の理由があるのか自分でうなじを抑えたまま顔を真っ赤にして、



黄「 結局俺んとこ来るんかい！ 」

赤「 やって…！ 」



淳太の後ろに隠れた。



しげは顔を真っ赤にしておろおろしてるし、淳太は呆れたようにため息をつくし、のんちゃんはなにがなんやら分かってないみたいやし、俺は、



相方のあんな声、聞きたくなかったなぁ…



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