小瀧と重岡。

小瀧と重岡と収録。2 ページ3

黄



俺らが収録現場に向かうと当たり前やけど既に2人は先にいた。のんちゃんもさっきよりは目が覚めたみたい丸い目をぱちぱちさせながら楽しそうにしげとスタッフさんと喋ってる。



俺らが来たことに気づくと「おそいぞ！」って大きい声で呼ぶからなんか腹たったけど、なんだかんだ可愛いなうちのビックベビーは。



そんでスタッフさんに話を聞いてると今日の収録内容はメンバー全員でリビングに座って過去の回を見るらしいんやけど、スタッフさんに「恥ずかしいのもいっぱいありますからね〜」なんてにやにやされながら言われたから気ぃ張らんとな。なんて思いながら視界の端にまたもや2人が映る。



桃「 えぇ〜恥ずかしいのって何… 」

赤「 もしかしたらカットされたのとか出てくんちゃう 」



なんてケラケラ笑ってるしげの手をニギニギしながら苦い顔してるのんちゃん。恥ずかしいの嫌なんは分かるけど手揉む必要ないやろ。



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収録はリビングみたいな落ち着くところで撮影みたい。家にありそうなちょうどいいサイズのテレビとこたつ机。3人がけぐらいのソファも置いてあってくつろげるようになっている。



俺はまあどこでもいいしソファには座らず机の横に座る。…ここで気になるのはやっぱりあの二人なんやけど。



ちらりとソファの方を見るとのんちゃんがソファに座ってその下の床にしげが座った。…いやいや、そこ行く必要あります？



なんて思いながらも収録は始まって進んでいく。



橙「 ええ！？これ使うん！？ 」

緑「 ちょっと待ってぇや！これ嫌やって！ 」

紫「 うわうわうわむりむり 」

青「 あかんてぇ… 」

黄「 なんであの時の俺こんなことしたんや… 」



収録が進んでいくうちにそれぞれの恥ずかしい過去Ｖやったり未公開集がテレビに流れてみんな項垂れていく。かく言う俺もそのうちの一人で、過去の自分のVを見ながら恥ずかしさを耐えるのに必死やった。



少し恥ずかしさが収まってそういや、とふたりのほうを向くと、



赤「 あっはは！小瀧なにしてんねんこれ！ 」

桃「 スタッフさん！これ使わんといてって言うたやん！？ 」



いやいや。気づいたらのんちゃんソファ降りて床座ってるし。足の間にしげ挟んでバックハグしてるし。なに、いつの間にそんな格好になったわけ？



俺以外2人の様子に構う訳もなく収録が進んでいった。



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