Snow Manの藍色 Ⅱ (ページ24)

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修復ページ24

翔太くんは椅子に座ってて、目は合わせてくれない

私は隣に別の椅子を移動させて座った

「翔太くん、私の体調気にかけてくれてありがとう」

そう伝えると、翔太くんはゆっくり顔を上げた

渡「…え、怒ってない？」

「私が？なんで？」

渡「俺が勝手にイラついてきつい言い方したのに、怒んないの？」

「言ってること間違ってないし、心配して言ってくれた、んだよね？」

自意識過剰だったら恥ずかしいと思って、語尾が濁ってしまった

渡「だってお前、自分のことに鈍感過ぎるし」

「気をつけるようにしてるから大丈夫だよ？」

渡「知ってるけど…やっぱ怖いもんは怖い」

「怖い？」

渡「何年も前のことだけど、あの瞬間のこと忘れらんないの俺」

さっき皆と話してたこと言ってるのかな？

渡「もうAが倒れるとこ見たくない」

「絶対大丈夫…とは言い切れないけど、最大限気をつける」

渡「だめ。約束しろ」

「絶対なんて言えないよ」

渡「いや、無理」

んんん…埒が明かない

渡「…次のオフは俺にちょーだい」

「休めって言ったのに…？」

渡「話したいこと話したらすぐ帰るから」

「今じゃダメなの？」

渡「他の話のついでで話せることじゃねーの」

何の話か気になるけど、次のオフいつになるか分かんないな…

渡「無理に予定空けなくていいから」

「分かってる、倒れちゃいけないもんね」

渡「俺の前じゃなかったらいいってことでもないからな？」

「分かってるってば～」

渡「ほんとかよ」

「え、信じてよ」

渡「んはは、冗談だって」

「もう！」

渡「人のことすぐ信じすぎ」

「翔太くんは信じてもいい人でしょ？」

渡「んー……騙しちゃうかも」

目を細めて睨むフリをしてみる

渡「全然怖くない」

「…もういいですー次の現場行きますー」

渡「結構時間やばい？」

「いや、まだ余裕はあるよ」

渡「なら後ちょっと一緒に居よ」

「あ、じゃあ皆のとこ戻る？」

渡「なんで？」

「なんでって…」

渡「いーじゃん、2人だけで」

何に対してのいーじゃんなのかは分からないけど、

鼻歌歌い始めたし、仲は修復できたと思おう

渡「…ちなみにだけど、付き合ってはないんだよな？」

「え？誰と？」

渡「まぁ…誰かと」

「誰とも付き合ってないよ」

いや、うん…謎のタイミングで謎の質問するね

渡「………った…」

「ん？」

渡「ん、何でもない」

「ふぅん…」

時間が許す限り、束の間の空き時間をゆったり喋って過ごした