アイドルとして？仲間として？《5》

朱夏と同じ時代 ページ42

ｶｲﾗ｢何をしても直らなかったのだ｣

『そんな…』


じゃあこのヒビはどんどん広がって…
割れちゃう…


ｶｲﾗ｢とりあえずこれ以上ヒビが広がらないように封印を強めた。何重にも妖術をかけたからしばらくは大丈夫だろう｣

『よ、良かったぁ…』

ｶｲﾗ｢だが、また何かあったらすぐに言ってくれ。割れてしまったら不本意に覚醒することになるぞ｣

『わ、分かりました！』


ビシッと敬礼する
てか、今更だけど割れたら覚醒ってもう少し良い封印の方法なかったの？


ｶｲﾗ｢他に話は？｣

『うーん…
前世のこと分かった？って聞きたいけど…どうせ何も分かってないでしょ？』

ｶｲﾗ｢いや、一つだけ分かったことがある｣

『あるんかい！』


今までの流れだと無いでしょ…
いや、色々分かった方が良いんだけど


ｶｲﾗ｢色々調べた結果、お前の前世は…


































朱夏と同じ時代に存在した妖怪だ｣

『…は？』


朱夏と同じ時代？


ｶｲﾗ｢朱夏と何か関係があったかは分からないがな｣

『そっか…』


かなり昔の妖怪…
しかも強大な力の持ち主…


『私の前世、すごいな…』

ｶｲﾗ｢今更か？｣

『た、確かにそうだけどさ…』

ｶｲﾗ｢まぁ私からはこれだけだ、時間も遅いし帰れ｣


そう言われて私は踵をかえす
なんかモヤモヤが増えた気もするけど…

そして橋の上まで来た時、気づいてしまった


『ど、どうして…』

拒絶の叫び→←最後に決めるのは…

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