アイドルとして？仲間として？《5》

チヨコとジョゴラ ページ26

ひとまず事務所に戻り、妖怪の話を聞くことになった
妖力の使いすぎで足がなかなか動かなかった…
皆に手伝ってもらって歩いてきたけど、やっぱり慣れない術は使うもんじゃないわね
ナツメは｢ふぶき姫呼べばよかったね！ごめん！｣と必死に謝ってきたけど…

まぁそれはさておき、妖怪の話を聞くことにしましょ


？｢私はチョコ妖怪の “チヨコ” と言います｣

ｱｷﾉﾘ｢チョコだからチヨコか｣

ﾅﾂﾒ｢バレンタインが憎いって言ってたけど、何かあったの｣


チヨコの話によると…
チヨコは昔、女の子が好きな人に想いを伝えるために作ったチョコだったそうだ
チヨコはちゃんと受け取ってもらえたのに、彼に食べられることは無く、ダメになってしまった


ﾁﾖｺ｢せめて普通のチョコだったら食べてもらえたかもしれなかったのに…
その悔しさから私はバレンタインを憎む妖怪 “ジョゴラ” になってしまったんです｣


ﾅﾂﾒ｢そうだったんだ…｣

ﾐｽﾞｷ｢せっかく作ってもらったのにね…｣

ﾁﾖｺ｢あの女の子、今頃どうしているのかしら｣


チヨコがそう呟いた
そうだね…女の子に会えば何か変わるかもしれないし…


『ねぇ、皆でその女の子探してみない？』

ｱﾔﾒ｢うん！｣

ｱｷﾉﾘ｢そうだな
安心して、俺達がすぐ見つけるから！｣

ﾁﾖｺ｢宜しくお願いします｣


チヨコは少し驚いた後にぺこりと頭を下げた

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