アイドルとして？仲間として？《5》

たくさんのうさぎ ページ13

攻撃をまともに喰らったバニートラップはその辺の木にぶつかり、地面に落下する


ﾅﾂﾒ｢ちょっと、死んじゃったんじゃ…｣

ｵﾛﾁ｢手加減はしたつもりだが｣


するとバニートラップから光が溢れライトサイドになる
それと同時に周りの景色が元のペットショップに戻った
捕まっていた皆も意識こそ無いものの無事に戻ってきた


ﾅﾂﾒ｢皆！｣


私も元の姿に戻る
トウマも無事だし、皆怪我は無かったようだ


ﾄｳﾏ｢君がバニートラップのライトサイド？｣


目を覚ました妖怪に話を聞く


？｢はい、僕はうさ吉と言います。ご迷惑をかけてしまい、申し訳ありませんでした！｣


ペコッと頭を下げて謝罪するうさ吉


『か、かわ…』

ｼｵﾘ｢かわいい…｣

ﾅﾂﾒ｢どうしてあんな事件を起こしたの？｣


ナツメが聞くとうさ吉は｢それは…その…｣と答えにくそうにする


うさ吉｢あ、皆！来ちゃダメだ！｣


店の奥の方からたくさんのうさぎがこちらを見ている


ｵﾛﾁ｢仲間か？｣

うさ吉｢え、えぇ…
でも、普通のうさぎです！彼らは悪くありません！どうか見逃してください！｣


うさ吉は目に涙を浮かべて訴えた


『そっか、やっぱり仲間のために餌を集めてたのね』

ﾅﾂﾒ｢餌？｣

ﾄｳﾏ｢Aも気づいてたんだ｣

『うん』

ﾄｳﾏ｢被害に遭った子達に共通していたのは食べ物を持っていたってことだったんだ
チョコボーだけが残されていたのが気になってたんだけど…｣

『うさぎにとってチョコは猛毒。最悪命を落とすことになるわ』


だからあのチョコボーは袋はボロボロだったけど中身はそのままだったのよ


ﾄｳﾏ｢そう、だからチョコボーは現場に残されていたんだ
他の被害者と違ってケースケ達を深追いしたのは多分…｣

うさ吉｢ケースケくん達が持っていた餌は皆の大好物でどうしても欲しくて…
でも、怪我をさせるつもりは無かったんです！本当にごめんなさい！｣


うさ吉はまた頭を下げて謝罪した

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