アイドルとして？仲間として？《3》

アスカ輪廻妖魔剣 ページ6

『お母さん！話って一体…』

母「いつか、話さないといけないって思ってたわ…
A、よく聞いてね」

母「貴方は飛鳥家に稀に生まれる特別な子なの」

稀に生まれる？

母「飛鳥家の人間は全員妖狐の力を持つ、その中でも300年に一度、たまに生まれるのが、人間どころか、妖狐離れした力を持つ子。

その特別な子は、普通の妖狐より圧倒的に強い力を持ち、ある妖魔剣を使うことが出来る…」

妖狐離れ…？

『その特別な子が、私なの？』

母「ええ、貴方なら、伝説の妖魔剣を使えるはずよ

その妖魔剣でなら、女郎蜘蛛の糸も斬れるわ」

女郎蜘蛛の糸が！？

『そ、その妖魔剣はどこに！？』

母「ここにあるわよ」

お母さんはポケットから妖聖剣のような小さな剣を取り出した

母「“アスカ輪廻妖魔剣”…
私もお父さんも使えなかった…
でも、貴方なら使えるはずよ」

剣はお母さんの手から私の方へ飛んできて手の中に落ちた

『私に、使えるの？』

母「間違いないわ、使える
貴方の瞳が、赤と青のオッドアイになった時、この剣が使えるわ」

赤と青…

それって…

母「A、私達は一度は貴方を見捨てたわ
でもね、それでも大切な娘ってことに変わりはない

愛してるわよ、A」

『お母さん…』

母「行きなさい、A

友達を助けるために！」

『うん！大好きだよ！お母さん！』


私は、愛されていた
何より、それが嬉しい
私は喜びと覚悟を胸に、元町タワーまで瞬間移動した

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