アイドルとして？仲間として？《2》

デート ページ25

〜元町タワー〜

ｱﾔﾒ「アキノリくーん！」

ｱｷﾉﾘ「あっアヤメさん！」

ｱﾔﾒ「お待たせしちゃってごめんなさい」

ｱｷﾉﾘ「い…いやぁ、僕もついさっき来たばっかりですから！」





『ねぇ、アキノリがキモいと思うのは私だけ？』

今、私達が見ているのはピンクのスーツを着たアキノリとアヤメちゃんのやり取り

アキノリが撮ったアヤメちゃんの写真がフォトコンテストで大賞を取って、それを二人で見に行くらしい

ｹｰｽｹ「いや、俺も」

ｼﾞｭﾆｱ「あれ、ウソ、アキノリ、朝から来てた」

ﾅﾂﾒ「A、ケースケ、ジーたん、シーッ」

私達はアキノリとアヤメちゃんのデートをこっそり見守っているのだ！

ｳｨｽﾊﾟｰ「まぁ初デートですから男子が緊張しすぎて早く来てしまうのはお約束でうぃっす」

まぁ、私は楽しみすぎて早く来ちゃうけどなぁ
てかアキノリ、手と足が一緒に出てるよ

ｳｨｽﾊﾟｰ「それでは、後をつけるとしましょうか」

ﾅﾂﾒ「ストーップ」

『ナツメ？』

ﾅﾂﾒ「せっかく二人きりにして上げたんだから邪魔しないでアキノリを見守ること！」

ｳｨｽﾊﾟｰ・ｼﾞｭﾆｱ「えぇ？」

ｹｰｽｹ「どういうこと？」

『私達も一緒に行かないかって誘われたんだけど断ったの』

ﾅﾂﾒ「アヤメちゃんと二人きりにしてあげようと思って」

『てか、私はあんな場所行けない。目立つから』

アイドルは不自由なのです

ｹｰｽｹ「そっか！アキノリがアヤメさんのこと好きだってもうバレバレだもんね
それにAはアイドルだからあんまり目立つこと出来ないし」

ﾄｳﾏ「なるほど…そういうことだったのか」

え

『トウマ、気付いてなかったの？』


その後、二人を追いかけて私たちはタワーに登った

そこにはポカーンとして写真を見ているアヤメちゃんが

ｱﾔﾒ「これがアキノリくんが撮った写真…」

まぁ、自分が写ってればそりゃ驚くよね

ｱｷﾉﾘ「ど、どうでしょうか」

あの写真は…たしか夏休み中に怪奇案件を解決して、その帰りにアキノリが盗撮してたやつ…←ｵｲ

ｱｷﾉﾘ「あ！ひょっとして、無断で撮っちゃったこと怒ってますか！？」

私、トウマ以外の人に盗撮されたら怒るな←ｵｲ

ｱﾔﾒ「確かに、撮られてるなんて気付かなかったけど…
私のことこんなによく撮ってくれるなんて…
ありがとね！アキノリくん！」

ｱｷﾉﾘ「ﾊｧ…！」

アキノリ、キモいぞ

嫌な予感→←ある夜のこと【アヤメ、散る】

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