ハイイロの空、曇るココロ

■ ページ22

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2時間。
休む間もなく情報収集した。


女の子が通っていた保育園関係者は

‘明るくいいお母さん’
‘挨拶のできる元気な女の子’

聞けば聞くほど、素敵な母娘像


けれど...

有岡くんの情報は逆のものだった


有「男が毎日かわるがわる部屋を訪ねてきて、毎日娘の泣き叫ぶ声が聞こえていたそうです。」


伊｢身辺調査しててさ。気になる奴がいたんだよね｣

伊野尾さんと高木さんも合流して近くのファミレスで情報交換

高｢Aさ。こないだ検挙した3人組のタトゥみた？｣

もちろん。見た。
あのいかにもなタトゥを

｢｢腕に巻き付くウロボロス｣｣

これを探すのも私の目的なんだから


｢あ...でも...1人だけでした。｣

高｢そいつがあの家に出入りしてたみたいだよ｣

｢え...｣

伊｢まぁ出入りしてただけ。あいつは俺たちがアリバイ証明できちゃうからね｣

有｢...。｣

あ。あの時の顔...白いパーカーの帽子の隙間から見えた...苦虫を噛み潰したような。そんな顔


｢そういえば...有お..かく... 有｢え？なんでですか？｣

伊｢犯行時刻は一昨日。おれたちはその時間にその男をパクッたからだよ｣

有｢えぇ!!そうなんですかっ？｣




...誤魔化したの？

それとも、聞こえなかっただけ...？

知らないふり...どうして？そこにいたじゃん

男らに連れていかれる時声掛けてきたじゃん

苦虫を噛み潰したような顔...してたじゃん



いみわかんない

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