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「おはよう、A＿＿」
ハーマイオニーはそう言って手元の本に目を落としかけ、しかし弾かれたように顔を上げた。
それから私の手にした封筒を指差し、まさかと声を上げた。
そう、そのまさかである。深緑の封筒は間違いなく、両親が寄越した"吠えメール"だった。
「おいおい、冗談じゃないぜ！」
「開けた方がいいよ、なるべく早く…」
シェーマスは飽き飽きした様子で、私が封を開けるのを見ている。ネビルは耳に指を突っ込み、上半身を思い切りそらしてテーブルから距離を取った。
最悪だ。そうこぼしたくなる気持ちをこらえ、そっと指の先で封を切る｡
ぐっと身を固くし、その時を待った。
しかし、封筒は先ほどのモリーさんのように叫ぶことはなく、行儀のよい咳払いをした。それから、母の甲高い声で話しはじめる。
『A、そして親愛なる”正しき家系”のご学友の皆様、ごきげんよう。
早速ですが、この場をお借りしていくつかお話をさせていただきたい事がございますわ。
皆様ご存じのように、我がフリント家の娘、Aが長期休暇の折に行方不明になるという事件がありました。
使用人のひとりの話では、何者かによって連れ去られたとのことでしたわ。わたくしと主人はいよいよその薄汚い_犯罪者どもの___失礼…誘拐犯らの正体を突き止めました。
ロン•ウィーズリー！フレッド•ウィーズリー！ジョージ•ウィーズリー！そして、ハリー・ポッター！
この者達はあまつさえ…わたくしの大切な娘を攫い、軟禁状態にし目のつかないところへ繋いでおいたのです！
これはれっきとした犯罪行為ですわ！わたくしどもがどれほどAを心配したか___
そしてこの心の痛みは娘の無事を知ってもなお続く傷となりました。よって、フリント家は以上4名とその親の責任を問い、アーサー•ウィーズリーを提訴いたします！
詳細はウィゼンガモットから追ってお知らせいたしますわ。
それでは良い一日を』
手紙が自ら身を破り、散り散りとテーブルに舞った。
大広間は静まり返っていて、物音ひとつしなかった。
否、もしかしたら私の耳にだけ届かなかったのかもしれない。
心臓の音はやけに頭に響くのに、心は妙に底冷えしたように刺々しく澄み切っている。
どうしよう。どうしようもできない。私のせいだ。彼らは少しも悪くない。ただ救い出してくれただけ___
ざまあみろ。血を裏切る者め。
その言葉だけが何故かすとんと降ってきて、そして。
“インセンディオ”
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まな(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新気長に待ってます！ (6月29日 21時) (
レス) @page28 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - まるさん» フレンド申請を私のほうでやらせていただきますね!すると通知が来ると思うので、そこをポチッとなです☆ (2022年4月17日 22時) (レス) id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 平凡な人さん» こんばんは、コメントありがとうございます！本当にドラコは可愛いですね…。フレンドのお話是非お受けしたいのですが、疎くて方法がわからないです。教えてください🙏 (2022年4月17日 22時) (レス) id: 91e2d78cc8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております!ドラコ可愛いですよね!!フレンドなりませんk(((( (2022年4月16日 22時) (レス) @page13 id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2022年4月6日 20時
