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「 は? さっきから自分の意見ばっかりなのは那須の方じゃん!! 」
「 何も意見出さなかったくせに偉そうに言ってんじゃねえよ !! 」
ある日、稽古場に入るとそこは殺伐としていた。
「 どうしよ、浮所と那須喧嘩してずっとあんな感じなんだけど … 」
私が部屋に入ってすぐに、泣きそうな顔で駆け寄って来た龍我。
『 、原因は ? 』
「 曲の事。 この前Aちゃんがくれた音源あったでしょ? 曲調選んでーって。
それ決めてたら、なんかだんだん空気悪くなって、それでこの状態 … 」
「どうすればいいか分かんない、、 」とオロオロしてる龍我をとりあえず宥めて、争う2人の元へ。
『 ね、2人とも一回落ち着こ。 』
今にも手が出そうな2人の間に入って、離れさせる。
飛貴にも雄登にも、いつもの穏やかさはカケラもなく、お互いを睨みつけている。
それどころか。
「 Aはあっち行ってて。 」
と、棘のある声で私に言い捨てた雄登。
『 いかないから。 とりあえず2人とも頭冷やしなって。 』
今は余裕がないだけだから、私も落ち着いて対応ができた。
なのに。
「 口出してくんな。 どいて。 」
雄登は鋭い目つきで私を睨みつけて、私の体を軽く退けた。
「 那須! やりすぎだって! 」
直樹が雄登に駆け寄って、肩を掴んだ。
雄登は飛貴を睨みつけたまま、直樹の手を勢いよく振り払った。
.
その瞬間、私の中の何かが切れた。
『 、もういいよ。
こんな風になるんだったら曲なんか作らなくていいよ!!
なんの為にやってんのか分かんないじゃん。
、、いいよ。B少年の曲は私が作っとくから。
もうダンス練習に戻しなよ。 』
.
稽古場に、私の息が上がった音だけが響いていた。
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アリサ - みんなと同じく続き楽しみです!応援してます (2019年3月21日 23時) (レス) id: 9173592e39 (このIDを非表示/違反報告)
にのん(プロフ) - 続きめっちゃきになる(T ^ T) (2019年2月22日 23時) (レス) id: daf8591b18 (このIDを非表示/違反報告)
さつち - 早く続きを読みたいです。待ってます。 頑張ってください。 (2018年12月7日 22時) (レス) id: 9a15b6e8fe (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - このお話大好きなので続きが読みたいです! (2018年11月7日 0時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ことあら(プロフ) - らいむ@オリフラ外し隊さん» コメントありがとうございます( ; ; ) そう言っていただけるととてもやる気が出ます、、! これからもぜひよろしくお願いします!^^ (2018年9月26日 23時) (レス) id: daff3d4932 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぐりこ | 作成日時:2018年9月9日 1時