COMPOSER " HiB "（２）

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side 橋本 涼









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「 やらかした 、 、 」









橋本涼、只今かなり焦っております。









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ライブ前、なんか様子がおかしいって思ってたAだけど、ライブ中は全くそんな感じはしなかった。









ステージ上のAはキラキラしてて、たまにフロアにいるお客さん一人一人に向ける笑顔は、スポットライトのせいか誰よりも輝いてた。









いつも俺らと一緒にいる時のAはいなくて、なんだか遠くに感じて。









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しかも、









『 あっ！ やっさんお久しぶりです〜！！ 』









『 こうた、ありがとね〜！ またご飯行こう！！ 』









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仕方がない事だけど、さっきから男と距離近いし。









や、Aは俺のじゃないんだけどね。










でも、さっきから同い年ぐらいの男と楽しそうに話してるAを見てると、俺の中の面倒臭いやつが顔を出し始める。









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そんな俺の気持ちも知らず、俺の顔色を伺いながらてくてくと近付いてくるA。









案の定、目を逸らす俺。









めんどくせえ。我ながらめんどくせえ。









そんな気持ちは裏腹に、無理矢理目を合わせようとするAから避け続けてしまう。











しばらくすると、『 涼〜？ 』と呼ぶAの声が聞こえなくなって、顔を覗き込んでくる事も無くなって。









あ、ヤバい。と思った時にはもう遅かった。









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すぐにAを見ると、俯いて口を噤んでいて。









俺が声を掛ける前に、フロアから出て行った。









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自分でもなんでこうなってるのか分からなくて、









ただ自分の面倒臭さに呆れるしかなかった。









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