COMPOSER " HiB "（２）

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side 猪狩 蒼弥









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俺らを物凄く嫌そうな顔でライブハウスに入れた後、Aはロビーに突っ立っていた俺達をまだ誰もいない真っ暗なライブフロアに連れて行き、『 今からリハだからここで待ってて。 』と言い残して去って行った。









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動画で何度か見た事のあるこのフロア。









目の前にあるこのステージで、Aが生き生きとギターを弾きながら歌っていた映像は、今でも覚えてる。









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さっきまで騒いでいたメンバーも、今は真剣な表情でフロア全体を見ていた。










パッ、と照明が付き、ステージとフロアが照らされたと同時に、









A達が入ってきた。









Aは真っ赤なギターをかけて、いつもとは違う雰囲気を纏っていた。









その姿を見た瞬間、心臓を掴まれたような衝撃が走った。











ステージの上にいるAは、凛としていて格好良くて、ものすごく綺麗だった。









「 やっべ、、 」











これが世に言う" ギャップ萌え " というやつなのか。









いや、萌えるとかそんな次元じゃない。









どんどん、Aの魅力に引き込まれていく。









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ふと横にいるメンバーに目を向けると、









きっと全員同じ事を思ったのか、全員がステージ上のAを見つめていた。









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恐るべし、野村A。









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