you&me...19 ページ20
腕を掴まれて怖くなって
迫ってくる不気味な笑顔を見たくなくて
ギュッと強く目を瞑った。
その時。
顔のすぐ横で鈍い音がして、パッと掴まれていた腕がほどけた。
薄く目を開けると、目の前にはさっきの茶髪の人。
”平野“と記された名札には、青のライン。
平野先輩も二年なんだ。
しっかり目を開けて、先輩の顔を見上げてみる。
綺麗な二重に、筋の通った高い鼻。
どうみても美形。
平野先輩はこっちを見ると、ニコ、と笑ってあたしの頭をポンと叩いた。
「もー、あかんやろ。女の子があんなイカついのに立ち向かっちゃ。」
そう言われて、あたしの変な緊張は、一気にとけた。
「あれ、泣いちゃったやん。ごめんなー。怖かったなー。」
まるで小さな子をあやすように、先輩は頭を撫で続けた。
「もう大丈夫やで。」
その言葉と同時に、甘いバニラの香りに包まれた。
「せ…んぱい…？」
急に抱きしめられて戸惑ってるあたしに構わず、先輩は背中を撫でながら、「大丈夫やで〜。大丈夫やからな〜。」と言ってる。
それがなんだか可愛くては、先輩の胸の中で小さく笑った。
「あれ？笑ってるやん。よかったー。」
体を離して、またあたしの頭に手を置いた。
「でもほんまに、ありがとうな。助けてくれて。」
「や、それはあたしの方ですよ！なんもできないくせに助けてもらっちゃって…すみません。」
軽く頭を下げると、先輩はふっ、と笑って、
「やったら、今からちょっと付き合ってくれへん？」
と言った。
くい、と手を引っ張られて、２人で中庭を後にした。
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ことあら(プロフ) - 。.砂糖がぁる.。さん» 評価ありがとうございます！ 最近こっちの方全然更新できなくて、申し訳ないです…。 徐々にこっちも復活してく予定ですので、その時はまた読んでくれると嬉しいです(*´▽｀*)♪ (2015年9月12日 10時) (
レス) id: 124da71f7a (このIDを非表示/違反報告)
。.砂糖がぁる.。 - 評価しました！めっちゃおもろいです！頑張れんれんっっ☆ (2015年9月9日 16時) (レス) id: 88eb3ec66a (このIDを非表示/違反報告)
ことあら(プロフ) - ちんぱんじーさん» コメントありがとうございます！王の誘惑の方も応援してくださって…。めちゃくちゃ嬉しいです(T^T) お気に入り作者にまで追加してくだっさって、本当に感激です♪ すごいやる気出たので、今日帰ったら多めに更新します(*´▽｀*) ありがとうございます！ (2015年8月22日 8時) (レス) id: 124da71f7a (このIDを非表示/違反報告)
ちんぱんじー(プロフ) - ことあらさんの書く作品めっちゃおもしろいですね♪お気に入り作者さんに追加してしまいました！これからの大ちゃんと紫耀ちゃんが気になります！更新頑張ってください！ (2015年8月22日 0時) (レス) id: 8d0860cdc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことあら | 作成日時：2015年7月22日 19時
