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[そうなんだよ。可哀想で可哀想で!今すぐにでも飛んでいきたい気分なんだ!]
感極まったように興奮して声を上げた父は、大きな動作でまた物思いにふける。
「お察しします」
そんな父親に奏も共感するように、優し気に父を見つめて気遣った。
[奏。私の代わりにその子の様子を見てきてくれないか?]
「僕がですか?」
唐突に父は奏に言った。父が行くのだとばかりに思っていた奏はいきなりの提案に驚愕し、困ったように聞き返すが父は「お願いだ!」と奏になんとか頼み込む。
[せめて元気にしているかだけでも知りたい!頼む!]
「・・分かりました」
遠くの地から必死に頼んでくる父に奏は何かを感じたのか、それとも一人娘の今が気になるのか。彼は少し考え、頷いて了承した。
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作者名:美桜 | 作成日時:2019年5月22日 21時