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「お待たせしました、小春さん」
『こちらこそ急にごめんなさい』
ポアロの裏に停まった車に瞬時に
乗り込んだ小春は、助手席に座ると
パソコンを開いた。
『私の事は気にしないで、とりあえず
本部に向かってもらえますか』
「わかりました」
言ってる間にも、風見はすぐに車を
発進させる。
小春はその頃、揺れる車の中パソコンを
操作する指を止めない。
画面には連日報道されている
強盗事件についてのニュースがいくつも
映し出されている。
_____なるほどね。多分トイレであの男を
殺害したのは拘束されていた女の方だった。
そんな事、零にはもうお見通しかしらね。
口角を釣り上げ、乾いた唇をぺろりと
舐め、小春はパソコンの画面を切り替える。
さっさと作業を進める彼女に
運転に集中しながら風見は
感心していた。
____先程から覗いてる画面……少ない情報から
住所や本名まで探っているのか?
彼女は画面から一切目を離さない。
全ての情報を指先と目で調べあげ、
更には頭の中で整理しているのだ。
やっと手が止まったかと思えば、
それはもう全てが解決した時だ。
すると、小春のスカートのポケットに
入っていたスマホが振動する。
画面を見れば、それは降谷からの
要件である。
端的に、自身が向かっているマンションの
住所が書かれていた。
『ナイス、零』
呟くと、スマホをしまいまたパソコンの
画面を切り替える。
目にも留まらぬ早さで何やら操作を
始めると、画面にはいくつかの
カメラ映像のようなものが映された。
「それは?」
『彼が今いるマンションとその周辺の
監視カメラです。犯人がいつ逃げてもいいように
見張っておかなくてはいけないので』
あとはこれを監視するだけ、と
小春は手を休めた。
____まさかこんな短時間でハッキングするとは……
流石降谷さんが認めた"……"だ。
そして何分か経った頃。
目立たない路地裏に車を一時停め、
風見もパソコンを覗き込む。
するとようやくカメラに動きが出る。
そこに映る小柄な少年に、思わず小春は
目を丸くする。
『え、コナン君!?』
「この少年ですか。しかし何故ターゲット
と一緒に……」
『分からない。もしかしたら誘拐かもしれない……
風見さんごめんなさい、また戻って
伝える道を進んでください!』
「わ、わかりました……」
そしてこの後壊れたRX7と、涼しい顔をした
降谷を目撃するなど、二人は
予想もしていなかった。
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ももりんご(プロフ) - 下野ゆきさん» ありがとうございます(><)頑張りますね!!! (2018年7月4日 19時) (レス) id: 694f30da04 (このIDを非表示/違反報告)
下野ゆき(プロフ) - ももりんごさん» いえいえ治ったのなら大丈夫です。これからも更新頑張ってください楽しみにしています。 (2018年7月4日 6時) (レス) id: 3cd5fb801c (このIDを非表示/違反報告)
ももりんご(プロフ) - 下野ゆきさん» 私が反映されないように設定していたみたいです!!苗字設定は出来なかったようです……お名前の方は設定し直しましたので、お試しください。この度は本当に申し訳ございませんでした(・_・、) (2018年7月3日 23時) (レス) id: 694f30da04 (このIDを非表示/違反報告)
下野ゆき(プロフ) - ももりんごさん» 返信ありがとうございます。下で変更しても変わりませんでした。( ̄▽ ̄;) (2018年7月2日 23時) (レス) id: 3cd5fb801c (このIDを非表示/違反報告)
ももりんご(プロフ) - 下野ゆきさん» こちらの作品では目次の下にある登場人物設定でお名前を変えていただく仕組みになっているのですが、そちらで設定しても変換されていませんでしょうか? 御手数ですがご確認ください。 (2018年7月2日 18時) (レス) id: 694f30da04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももりんご | 作成日時:2018年7月1日 1時