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『おはようさん』

「志麻さん……おはよございます」

『昨日はよく眠れた?』

「……どうでしょう?」

『あんまり寝れてなさそうな顔しとるで』

図星。
志麻さんが私の顔をまじまじと見つめながら言った。
それから、彼は少し微笑みながら続けた。
まるで私の心を見透かすように。

『ちゃんと考えたんやな』

「私は最低ですよ」

『うん、知ってる』

「なら、何で教えてくれたんですか」

なんで志麻さんは私を正しく生きさせようとしてくれたんだ。
彼の目を真っ直ぐに見据える。
やっぱり怖い。私よりも何倍もの知識があって強い人は怖い。
でも、ここで立ち止まったり、天国に行けちゃったりしても後悔するだけだ。
彼は一瞬驚いたような表情を見せたあと、すぐに笑顔になった。そして口を開いた。

『Aちゃんが変わろうとしてるのが見えるから』

何で1番嬉しい言葉をかけてくれるんだ。
泣きそうになる。泣かないけど。
すると、いきなり手を握られた。

『話してみ?何でも聞くから』

その手はとても温かくて優しかった。
ずっとこの優しさにすがっていたかった。でもダメだ、これ以上迷惑をかけるわけにはいかない。それは同じ間違いなのだから。

「私は本当に自分勝手です。今から言うことは絶対に志麻さんを傷つけます」
『ええよ』

私は志麻さんの優しい手を振り払う。

「私が1番大事なことは……」

。→←。



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小鳥 - アウラさん» 返信遅くなってすみません🙏ありがとうございます✨✨✨自分のペースで良いのを書けるように続けていきます!! (2022年10月2日 21時) (レス) id: 3800919eaa (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 昴流さん» 返信遅くなってすみません💦ありがとうございます(泣)嬉しいです✨これからも更新頑張りますね!! (2022年10月2日 21時) (レス) id: 3800919eaa (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - 小鳥さん» 誕生日おめでとうございます!これからも自分のペースで続けてください! (2022年9月29日 19時) (レス) @page20 id: 6edb471501 (このIDを非表示/違反報告)
昴流(プロフ) - 誕生日おめでとうございますー!いつも見させていただいてますっ!更新頑張ってください、! (2022年9月28日 23時) (レス) id: 519270a62c (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 御弓。さん» 優しいコメントありがとうございます!!了解です!!自分のペースで更新頑張ります(●´ω`●) (2022年5月15日 19時) (レス) id: 3800919eaa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鳥 | 作成日時:2022年4月18日 18時

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