usssの罪と罰 2

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そこから、いくつもの部屋を回った。
漫画で見たような、アリ地獄や針地獄もあったり変わったゲーム地獄なんてものもあった。(これはゲームで一位にならないと壁が迫って来て、挟まって死,んでしまう地獄らしい)

そして１番驚いたのは、
『ここは俺の担当の地獄！』
「……？」
『最近流行りのガチャ地獄！』
「はぁ」

どうやらここでは罪人をガチャをさせるみたいだ。
透明の部屋。そこには沢山の人がほぼ押し詰め状態にいた。

『運ゲーみたいやろ笑』
「……」

志麻さんは笑いながら言うけど、きっとこの地獄にはたくさんの人が苦しんでいるんだろう。私達も中へ入る。
罪人は泣いて喚いている人もいれば、ブツブツ何か言っている人もいる。
私はガシャのリストを見せてもらった。

大当たり
・目玉くりぬき
・舌切り
・足斬り
小当たり
・耳削ぎ
・歯抜き
・指詰め
外れ
・なし

「うわ……」

『うらさん、えぐいよなぁ』

『まあでも、俺はこれに救われたんや。ここは俺が最初に来た地獄で、運が良かったから助かったけど、もしあの時大当たりを引いてたら……って考えたくもないわ』
『だからって罪人にこんなことするのもどうかと思うけどな笑』

本当にただの運試し。
ガチャをしている人の中には、自分の名前や家族の名前を叫びながら回している人や、恋人の名前を呼び続ける人もいる。
そして、中には途中でやめる人もいる。
やめれば罰として更に重い地獄に落とされるらしい。
ガチャはどんどん進んでいき、遂に最後の一人になった。

そして、また画面が変わった。
"地獄大富豪"と書かれている。
すると突然、周りにいた人達が騒ぎ出した。
悲鳴を上げながら逃げ惑っている者もいる。
だが、残念ながら出口というものは存在しない。
……そう、ここは地獄なのだから。
それを志麻さんは不思議そうに見つめていた。

『これ、何年ぶりやろ〜』
「？？？」
『"連帯責任"』

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