夢小説 (ページ2)

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カタクリ2 ページ2

やっと見つけたのは夜中になってからだった。

私があの時見た光景は倒れている両親の傍に静かに佇んでいる1人の男。

その男はこちらを見ると言葉を発する。

「お前…この人達の子供、か？」

「ひっ…！」

その時の私はただ恐怖しか感じなかった。

だって見上げても顔がよく見えないくらい大きな人。

そして傍に倒れている両親。

どうしたらいいのかわからなくなって、頭が真っ白になる。

すると男の人はゆっくりと近づいてくる。

ドサッ、とその場に倒れるように座り込む。

恐怖で腰が抜けたのだ。

男の人は目の前に立つ。

ますます大きく見えた。

その人は膝を付いて手を上げる。

(殺される…！)

咄嗟に目を閉じた私。

でも、予想とは反して、頭の上にそっと置かれる大きな手。

その手は不器用だが私を傷つけないように気をつけながら撫でてくれる。

「……？」

その行動に目をあけ、ポカーン、と見つめた。