彼の想いは届かない。【ヤンデレ】

太宰治，黒の時代、１ ページ16

ポートマフィアの太宰治。

最年少幹部の太宰治、

闇社会に戦慄を与えた男。

これはそんな彼に依存した少女の話＿＿。

「っはぁ・・・A・・・」

私から唇を離すと最年少幹部、太宰治は私の名を呼んだ。

「何？・・・治」

素っ気なく返事をする。

私と治はつきあっているが、私は治が嫌いだ。

「情報収集」と言ってほかの女とどっかいくし、・・・仕事ばっかりするし。

・・・・・・大嫌い。

「何で君は私を好いてくれないんだい？」

「べつに、・・・ていうかうっとおしい。」

冷たく言い放って治から離れる。

離れた拍子に机にぶつかりグラスが床に落ちた。

＿ぱりん、と音を立ててグラスが割れ、絨毯にワインの赤いシミができる。

「あーあ・・・高いワインだったのに。」

ぶつぶつ言ってる治に見向きもせずに、幹部執務室を後にした。

・・・・・・

家に帰り、電気もつけずに自分の部屋に閉じこもる。

＿＿＿＿嫌いなんて、嘘。

好き、大好き。

治が私以外の女と話すから。私以外のことに興味を持つから・・・

私の心は嫉妬でどろどろと埋まっていった。

太宰ｓｉｄｅ

私になんて目もくれず部屋を出て行ったA。

酷いよね、私のモノなのに。

私は＿＿＿＿、君を壊したいくらい好きなのに。

いっそ私に依存すればいい。

そうすればずうっと、永遠に愛を注いであげる。

私しかみれないように＿＿。

・・・・・・
太宰治黒の時代２，に続く！

更新はもう１時間ちょっとしたらしますです・・・

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