夢野久作 ページ11
私が目覚めたそこは、牢獄だった。
「・・・Aお姉ちゃん・・・?良かったぁ!死んじゃってたらどうしようかと思ったよ!」
そういって私に抱きつく幼い少年の名前は夢野久作、私にとっては弟のような存在。
そんな子に私は今、閉じこめられている。
手足は鎖でつながれて、口にはガムテープがはられている。
「ホントにもう!Aお姉ちゃんが太宰さんとお話したりするからだよ?・・・あの人は危ない人だから・・・もう関わらないでね、約束☆」
楽しそうに笑いながら私に話しかけるQちゃんの瞳は、私を捕らえて放さない何かがあった。
「Aお姉ちゃん?ねえ、何かしゃべってよ!・・・ぁ、そっか、ガムテープはったからしゃべれないんだね!・・・・・・えいっ☆」
Qちゃんは笑って私の口にはってあった、ガムテープをはがした。
「・・・っQちゃん・・・なんで・・・」
思わずこぼれたその言葉にQちゃんは首をかしげる、
「どうしてって・・・何が?お姉ちゃんをここに閉じこめたこと?お姉ちゃんを縛ったこと?・・・それとも、・・・太宰さんをぐちゃぐちゃにしちゃったこと?」
少女の慟哭が牢獄に響き渡った。
「・・・お姉ちゃん!?な、何で、どうして泣くの!?」
焦ったようなQちゃんの声、それでも私の涙は止まらず、あふれ続けた。
「い、いやだよ、僕・・・お姉ちゃんの泣き顔が見たい訳じゃないのに!___こんな__こんなお姉ちゃんなんか___要らない!!」
次の瞬間カミソリが私の首をかききった。
赤い水たまりが床に広がる。
輪郭がぼやける意識の中、Qちゃんの声が聞こえた。
「___あれ?この人誰だろう、__Aお姉ちゃん、何処に行ったのかな___」
・・・・・・
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ann✩ - 賢治君最高おおおおおおおおおおお! (2022年9月4日 10時) (レス) @page19 id: 6a7e843e24 (このIDを非表示/違反報告)
しお - 琴葉さん» いえいえ、またいつでも変だと思ったらコメントくださいね。(*^_^*) (2017年8月22日 8時) (レス) id: f00d45c984 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - しおさん» あ、戻ってました!太宰さんのだけ夢主の名前がAちゃんのままだったので、固定なのかと思ったので。ご迷惑をおかけしました。 (2017年8月21日 23時) (レス) id: 5a56e3c42b (このIDを非表示/違反報告)
しお - 琴葉さん» となっております、(語彙力なくて、すいません! (2017年8月21日 23時) (レス) id: f00d45c984 (このIDを非表示/違反報告)
しお - 琴葉さん» でも、夢主の名字がある話は、名字→固定名前→無固定 (2017年8月21日 23時) (レス) id: f00d45c984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しお | 作成日時:2017年8月18日 13時