ウソつき偽物カップル、討伐を命ずる【utit】【srr】【AtR】 (ページ3)

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彼は少し驚いた顔をしたあと、ニヤリとした表情に変わった。

「なんだよそれ、バレてんじゃん。そそ、これ以上女子とのめんどいことに関わりたくないからさ。お前、転校ばっかしてるみたいじゃん？都合いいじゃん」

『嫌です。お断りします』

「高嶺の華よ、俺。俺と一緒にいろ」

『……不可です』

あ、百華くんの後ろにおばけ。
祓い具……流石に普通の人の目の前じゃ出せないか。

『ちょっと後ろ見ないでてください。目も閉じて、そしたら付き合うこと考えるかも』
「はぁ？そんなことするわけ……」
『だから見ないでってば！！』

手遅れだったみたいだ。百華さんは背後を見てしまったよう。おばけはびっくりした顔をしながら逃げていく。……え、やっぱり見間違いじゃなかったの？？

『今のって……』

いやちょっと待てよ、百華さんが見るとおばけがいなくなる。なら、上手く誘導すれば簡単に退治出来る？？私はその考えを悟られないよう平然を装った。
まぁ、百華さんは何か変だって勘づいただろうけど。中身が分からないならなんでもいいや。

『……運命なのかしら!!』