~私に任せて！~ ページ19
『本日、学校内の悪霊を68体討伐、及び学校内のほぼ全ての霊を祓えたかと思います。』
私は放課後、父親に向かって報告をしていた。私の父親も一応祓い屋の1人。ちなみに、父親はあまり仕事に興味が無いらしく、家でゴロゴロしてることが多い。
「おつかれさん、今日も頑張ったな」
『ありがとうございます。でもまだ足りない気
が……』
「祓いきれてないことか？？気のせいだろ」
『そうですか……？』
確かに最近になって思うのだ。あれ？これ全部祓ええないんじゃない？と。でもやっぱり不安になる。それに、最近私の他にももう1人、怪しい人がいるし。
「まあ、何かあったら連絡しろ」
『分かりました』
私は部屋に戻りながら、考え事をしていた。
本当に全て終わったのか。もし終わってなかったらどうしよう。また新たな被害者が出るかもしれない。そんなことを悶々と考えているうちに、自分の部屋に着いていた。
ベッドに横になりながらスマホをいじっていると、突然着信音が鳴った。画面を見ると、そらるという文字が表示されていた。
電話に出ると、彼はすぐにこう言った。
「ねぇ、今から神社に来てくれない？？」
『え〜なんで？？』
「いいから！！！」
何か焦ってるような口調だった。
『分かった！』
私は急いで準備をして、家を出た。そらるが心配だし、何より幽霊の場合早く祓わないと。
『そらる！来たよ！』
「あ……」
彼はなぜか怯えているようだった。
『どうしたの？？』
明らかに様子がおかしい。そらるがこうなるなんて珍しい。
『とりあえず、話聞かせて？』
「実は……うちの神社に変な奴が住み着いてるみたいで」
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作者名：小鳥 | 作成日時：2023年7月9日 15時
