新しい仮説 ページ33
めいちゃんside
思わず口を挟んでしまった。そんなのやってみないとわからないよ。それに……!!
め「……俺は、絶対に後悔しない。だって、Aが救われれば、俺らも心の底から嬉しいんだもん。Aを救えたら、俺らの心は晴れるよ。……それだけじゃダメ?」
あ「……俺は正直、よく分からない。でもAさんが無事で居てくれればいいって思う」
な「俺も。Aには笑っててほしいなぁ……でもどうすればいいの?そんなことほんとに出来るの??」
め「……なんで!?なんでそんな冷たいの……??」
どうして……なんでこんなにも伝わらないんだ。俺の気持ちは、みんなの気持ちは一緒じゃないの??
あ「……だって、どうしようもないじゃん。この国のヴァンパイアたちを敵に回すことになるかも知れないんだよ」
な「Aのお母さん、元姫がいなくなった今、王国はAさんを手放す気はないだろうね。誰かを上に置かないと今でも崩れそうだもん」
め「でもっ……Aをこのままにはしておけないよ……」
俺の言葉を聞いても、二人は俯いたままだった。……もしかして、もう誰もいないのか。誰一人として俺と同じ気持ちを持ってくれる人は。俺は一体どうすればいいのか。すると、突然窓が開いた。
g「何かお困り???」
め「っ……Geroさん」
現れたのは、いつもの笑顔の彼だった。でもGeroさんは王国側だったはず。何でここにいるんだろう……??
g「めいちゃん、睨まないでよ〜」
め「……睨んでないです」
本当は睨みつけていた。だって、今までずっと数十年俺のこと診てくれたのに、裏切り側だったなんて思ってもいなかった。
g「そんな怖い顔せんといて。俺はAちゃんでも知らないAちゃんの秘密を知っているんだから」
め「えっ……」
秘密??
Aの秘密??
g「聞きたくない??」
め「教えてください……」
俺は必死だった。だって、その秘密を聞いたら少しは状況が変わると思ったから。
"Aちゃんの☓☓は☓☓☓☓を作ることだと思うんだよね〜"
113人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小鳥 | 作成日時:2023年3月21日 13時