EXILEの紅一点は佐野の姉part9 (ページ20)

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▽ ページ20

『……ありがと』

TE「本当。毎度毎度手が焼ける子猫ちゃんだこと」

『ごめんなさい…』

TE「やっぱ変な男が寄ってこないように躾ないとダメ？」

KJ「みたいだな」

怒りと愛に塗れたその目を見れば「お嬢…」と優しい声で呼ばれる

腰を抱き寄せられ、いつの間にか啓司くんの腕の中

啓司くんはすごいね。いつでもどこでも私を助けに来てくれる

TE「マツさん、お疲れ様です。お嬢見つかりました。今から事務所に連れて帰ります」

『マツさん…？』

KJ「言ったろ？「EXILE TRIBE全員で探してる」って」

先輩方、メンバー、本っっっっ当に申し訳ございません！！！！(泣)

これ後でTRIBE会議…いや、LDH会議ですね

『でも、よく分かったよね…私の居場所』

KJ「たまたまスタッフが家とは反対方向に行くお嬢を見たって」

TE「お嬢に関する情報網はすげぇよ？多分、お前がどこにいても見つけれる自信ある」

『………そっか』

本当にこの人たちからは逃げられない

それが私の運命

「狂愛」という名の鎖に繋がれた私は

地獄の果てまで落ちようとも彼らから離れなれない

KJ「よし、帰るか」

TE「今日は泊まってあげよっか？」

『うん』

TE「珍しく素直～(笑)」

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ｶﾞﾁｬ

『ただいま戻り…「姉ちゃんっ！」…玲於？』

事務所に戻りスタジオを開ければ凄まじい勢いで抱きしめられる

顔は見えないけど声からして泣いてるんだろうな～

玲「「帰れない」って連絡来てマジ焦るし、電話には出ねぇし、かと思ったらストーカーに捕まってたとか何？人の気も知らないで、こっちはめちゃくちゃ心配してるのに…」

『うん、ごめん…』

玲「夜、一人で出歩くなって言ってんじゃん。バカなの、本当！」

1番心配かけたのは紛れもなく玲於

ごめんね。玲於との約束破ったからこうなっちゃったんだよね

玲於と喧嘩して家を飛び出して帰らないことが2回もあった

だからそれが彼のトラウマになっているのかもしれない

『………大好きだよ、玲於』

玲「……当たり前」

狂おしいほど愛しい弟