EXILEの紅一点は佐野の姉part8

狼の横顔 ページ17

臣「めっちゃ鼻赤いじゃん。」


『うっそ！』


臣「かわいー。」



2月・神戸。


只今ハイローの撮影で出演者全員で休憩中。


コンテナの上に登り胡座をかいて海を眺めてると臣ちゃんがやってきて後ろから私を抱きしめる。


さっきまでコーヒーを飲んでいたのだろう。


仄かに香るコーヒーの匂いと臣ちゃんの香水の匂いが混ざり合って鼻を掠めた。



臣「明日だっけ？」


『何が？』


臣「AKIRAさん。」



AKIRAくんと気まずくなると思い、なるべく考えないようにしてたのに。


バカなのか、敢えて言ったのか……。



臣「いいよな〜…。」


『っ、…。』



向き合わされ唇を親指でそっと撫でられる。


臣ちゃんの瞳は私の唇を捉えていてまるで獲物を狙うような目をしている。



臣「美味しそ。啓司さん達もよく無垢のまま育ててきたよね。」


『……。』


臣「俺だったらぜってぇ保たねぇわ。」


『それ、この前てっちゃんも言ってた。「よく保ったよな。」って。』


臣「へー。」




「興味なさそう。」と呟けば「好きなモノにしか興味ない」と言ってスマホを取り出す。


器用に片手でインカメにすると肩を抱き寄せられる


少し上を見上げれば私の視線に気づいたのか「ん？」と首を傾ける綺麗な横顔。


この綺麗な顔で何人の女性を虜にしたんだろう。


そんなことを考えてるとゆっくりと彼の顔が近づいて柔らかなものが頬に触れた。


それと同時に鳴るシャッター音。




『ちょっと、！』


臣「ごめんって、行こっか。」




そう言って手を繋いでエスコートしてくれる。


もちろん、キャスト・スタッフ一同に茶化されたのは言うまでもないですよね？

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Instagramにて



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【自分がAにほっぺチューしている写真】


EXILE PRINCESS …
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