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『はーい、後ろ見える?』

「「「見える〜!」」」

『よしっ!みんな、あたしの名前知ってるか?』

「「「ファンシー!!」」」

『そう!あたしの名前はファンシー。バルボッサ海賊団で女海賊やってんだ!まぁまぁ色々訳あって海賊やってるんだけど……ちょっと待って、あそこになんか居るんだよ(笑)』



小高い丘の下。いつものように木陰に座り町人たちとお話をしていれば

ちょうど丘の上。お花畑の辺りでたくさんの人だかりが見えた



町娘「多分、ピーターとチップかも!」

『本当!?じゃあさ、みんなでここから呼んでみる?』

「「「うん!」」」

『分かった!じゃあ、あたしが「せーの」って言ったら、みんなで「ピーター!チップー!」って呼ぶんだよ?いいね?』

『行くよ?…せーのっ!』

「「「『ピーター!チップー!』」」」

……………………

ピーター「誰ー?」

チップ「誰だー!?」

『あたしー!!』



戸惑っている2人にそう呼べば柵から顔を出し満面の笑顔で笑った



チップ「オイラ達、そっち行ってもいい?」

『いいよね?……いいよ〜』

ピーター「チップ、競争だ!…よーい、ドン!!」



子供相手に大人気ない(笑)

全力疾走で坂を降りて勢いよく飛びついてきたピーター



チップ「大人気ないぞ!!」

ピーター「大人とはそういうもんだ」

『こんな大人になっちゃダメだからね?』

チップ「オイラ、ファンシーみたいな優しい人になる!」



何か言いたそうなピーターに目線を送ればニコッと笑い誤魔化された

きっと頭の中では「これのどこが優しいのか」と疑問に思ってるはず(笑)

とりあえず、船に戻ったらグーパン確定だね(笑)



ピーター「何するー?」

『…とりあえず、アクロバット?』

ピーター「ファンシー跳べる?壁ないけど」

『ピーターとチップが障害物になってくれれば跳べるよ?』

チップ「…オイラ壁になるの!?」

ピーター「違う違う違う!(笑)俺らを飛び越えるんでしょ?」

『そうそう(笑)』

チップ「なーんだ、ビックリした…オイラ、ファンシーに蹴られるのかなって(笑)」



いや、蹴らないでしょうよ(笑)

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作者名:ファンシー | 作成日時:2018年12月1日 12時

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