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そんな話をしながら時間を潰していると階段の下から元気な声が

その声は段々と大きくなって……



「……シー!ファンシー!」

『なぁに、チップ?聞こえてるよ』

チップ「オイラね!みんなの歌を作ったんだ!」

『歌?チップが?』

チップ「そう!凄いでしょ!?だからね、ファンシーも一緒に歌お!」

『……あたしが!?』

チップ「だっていつも甲板で歌ってるでしょ?」



そこまで話すとハッとして慌てて口を塞ぐチップ

甲板で歌って……



『聞いてたの!?』

チップ「綺麗な歌声だったからつい……ダメ?みんな聞きたいよね?ファンシーの歌声」

「「「聞きたーい!」」」

チップ「ほら!」

『分かったわよ……』

チップ「やった!歌うのはファンシーだけね!」

『歌詞分からないよ?』

チップ「大丈夫!」



何が大丈夫なのか分からないけど……

急に始まった手拍子に合わせて手を叩く



チップ「いっせのーで!お髭の?」

『…お髭?……ジャン爺』

チップ「ムッキムキの?」

『カッテーナ』

チップ「みんな大好き!」

『マンマ♡』

チップ「青椒肉絲!」

『チャン・ウー』

チップ「ゴールド!」

『……パイ、セン?』

チップ「指輪の?」

『ロレッタ』

チップ「イカサマ!」

『トリック!』

チップ「美しい!」

『ジュジュビ』

チップ「みんなのアイドル!」

『……チップ…?』

チップ「ちっがーう!!けど、ありがとう!」



どうやらみんなのアイドルはチップじゃないらしい

みんなから可愛がられているから、てっきりそうだと思ってたけど



『じゃあ誰なの?』

チップ「みんなのアイドルはファンシー!」

『あたし?』

チップ「そう!ファンシーはみんなに優しいんだ!あとね、みんなファンシーには甘いんだよなぁ〜」

『そう?普通じゃない?』

チップ「だってバルボッサ船長もトリックもファンシーには優しいもん!!でもそれぐらいみんなから好かれてるんだ。だからみんなのアイドル!」

『ありがとう』



チップ「じゃあもう1回!みんなのアイドル!」

『ファンシー』

チップ「ぴょんぴょん!」

『ラビット!』

チップ「ニャーニャー!」

『シャシャ!』

チップ「先輩!」

『ピーター』

チップ「そしてオイラが?」

『弟・チップ!』

チップ「ちょっと違うけどファンシーだからOK!」

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作者名:ファンシー | 作成日時:2018年12月1日 12時

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