蒼い女海賊 (ページ25)

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ﾁｯﾌﾟ「ピーター！ファンシー！先行くよ！！」

ｼｬｼｬ「早く行かないとお宝無くなっちまう！！」

ﾋﾟｰﾀｰ「今行く！ファンシー、準備できた？」

『うん。じゃあな、ゴールド、トリック！』

ｺﾞｰﾙﾄﾞ「気をつけろよ！」

ﾄﾘｯｸ「じゃあな」

今日は海賊団の中でも比較的歳下の4人で宝探し

雲1つない青空の下、船を下りて町に行けば

いつものような賑わいを見せている

ﾁｯﾌﾟ「あちぃな～！」

ﾋﾟｰﾀｰ「あちぃなぁ」

あたしとシャシャの前を歩く2人

船降りてから「暑い」しか言ってない(笑)

ｼｬｼｬ「ファンシーは今日どこ行く？」

『あたしは…暑くないとこ』

ｼｬｼｬ「ロレッタみたいなこと言わない！！」

『ロレッタよりも動いているでしょうよ』

ロレッタやトリック比べたらダメ

あたしは2人よりかちゃんとやってるし体も動かしてる

あんなフラフラしている2人と一緒にされたら困るよ

ﾋﾟｰﾀｰ「よーし！海賊体操始めるぞー…暑そうだな、ファンシー(笑)」

『ここ丁度影がないから(笑)』

ﾁｯﾌﾟ「オイラと変わるか？」

ﾋﾟｰﾀｰ「そうだな、チップ。変わってやれ」

ﾁｯﾌﾟ「レディーファースト！」

ピーターに手を引かれチップがいた日陰に移動

あ、案外涼しいのね(笑)

ﾋﾟｰﾀｰ「行くぞ、せーのっ！」

「「「『ヨーホーヨーホー俺たち海賊～♪』」」」

海賊体操を終えて解散になった

あたしは町人たちを連れて散策へ

『あんた達お宝の在り処、本当に知らないのかい？』

「「「知らな～い」」」

『知らな～いじゃないんだよ(笑)このままだとバルボッサ船長に怒られちまう！』

『あんた達は知らないだろうけどうちの船長は怒ると怖いんだぞ？』

「「「へ～！」」」

『さっきもラビットが怒られてたんだ(笑)今あいつ甲板掃除してる(笑)』

「「「笑笑笑笑」」」

そんなこと話していると着いたのは、いつも休んでいる噴水の前

慣れって恐ろしいとつくづく思う

仕方ない、ここでお話しよう

『ヨーホー！』

「「「ヨーホー！」」」

『みんな、あたしの名前は知ってる？』

「「「ファンシー！」」」

『そう！初めましてもいるだろうから自己紹介するね。あたしの名前はファンシー。バルボッサ船長の元で海賊やってるんだ。ファンシーっていうのは「幻想」って意味なんだ。よろしくな！』