偽陽気なピエロは今日も素を出さない【仁王雅治】

偽り日常　１７日目 ページ27

女「なっ…？！」


『あ、その前に保健室行かなきゃな……体操着に着替えなきゃ』


タタッ


仁王「……ふぅ…分からんのぅ。アイツだけは騙せそうにないぜよ」


丸井「仁王ーっ！！どうしたんだよぃ？そんなとこに突っ立って」


仁王「何でもないぜよ。ほれ、行くぞブンちゃん」


丸井「ブンちゃん言うな！！」


カラカラ


『失礼します……ん？』


誰か男の子がいる…


『ねぇ、先生どこに行ったか分かる？ちょっと用があってね…』


？「！！お前それっ……ｯ…知んねーよ。職員室にでも行ったらどうだ？」


！！


『ジュッ……ごめ、何でもない…。ありがとう行ってみるね！』


ガラッバタン


？「……A…っ」


そんなはず、ない


だってアメリカから日本に来たなんて聞いてもない


けどあの胸騒ぎ


……気のせい、だよね


私はいつも通りじゃなきゃ


ガラッ


『みんな、おはよう((ﾆｺｯ』


「「「「……((ｷｯ」」」」


みんな揃って私を見る目は冷たい


ニコニコしたまま表情を一切変えず


席に着いてカバンから教科書を出す


ガラッ


仁王「おはよーさん」


丸井「はよー」


女「丸井くん仁王くんおはようっ！！今日もカッコい〜♡」


男「おい仁王！！教科書見してくれ！！お前持って来てんだろ？！」


女「ブンちゃんっ！！私お菓子作ってきたんだ！これあげる！♡」


仁王「仕方ないのぅ、ほれ」


丸井「マジ？！サンキュ！」


二人の人気者により沈黙は無くなった


カタン


問題はここから


仁王「のぅ美凪。今日は転校生が二人来るらしいぜよ」


隣に仁王くんがいる


『そっか！どんな人なんだろうね♪』


女「ちょっと美凪！！」


！


『……ごめんごめん、まあやめはしないけどね？』


仁王「…？」


丸井「なあ美凪っ！今日の昼はテニス部みんなで飯食おーぜぃ！」


『クスッ。考えとくよ』


ガラガラ


先生「みんな席着いてー。転校生を発表するよ〜」


仁王「二人ともこのクラスに入るらしいぜよ」


先生「じゃあ入ってきて」


「「はい」」


可愛らしい声と


強く凛々しい声が響く


タンッ


！？


なん、で……！！


キリア「…アメリカから来ました。キリア・ヨーシャンよ。日本語は全然いけるからよろしくね？」


ジュン「……笠峰ジュンだ。同じくアメリカから来たが俺の出身は日本だ。気安く話しかけてくれ」


何でこの二人がっ…

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