偽陽気なピエロは今日も素を出さない【仁王雅治】

偽り日常　過去編 ページ23

『……は？』


なに、これ…………


ジュン「っはぁ、はぁ…ゲホッゲホッ」


三戸「クスクスッ。どうしたのです？まだまだいきますよ＾＾」


ドコォッ！！！！


ジュン「っう"ぁ"あ！！！」


『ｯジュン！！！！;;』


ダダッ


駆け寄って起こしてみると…


ジュン「…う………」


傷だらけで苦しそうにしている


『何してるの三戸コーチ！！貴方はコーチでしょう？！！』


三戸「怖いですねぇ。僕はただ“教育”をしているだけですよ」


教育…？！


『貴方はテニス専門のコーチです！教育なんてする必要g(ﾄﾞｽｯ!!)ぁがっ……！？！』


腹部にテニスボールが当たる


三戸「……おや、随分と遅かったですねぇ」


ザ…


？「ジュンが傷付くところ見たくなんてないのよ」


？「その女は余裕でOKだけど♪」


？「私らのジュンを取るとかありえなーい！さいってー！」


同じテニスクラブだった女子たち


確かにジュンは顔も整っている、だから


女子からの被害を受けることが多い私


だけどそのたびにジュンが助けてくれて


大きな腕で優しく包み込んでくれた


その男らしさ 勇ましさ かっこよさ


全てに見入り、惚れてしまった私


だけどジュンは女子よりテニス


告白しても全部断っていたジュン


結果は分かったようなものだから


私はせめて一緒にいたいと思い


才能のあったテニスを極めた


ドォッ！！ グボッ！！


『う"っ……あ"ぁあっ！！！』


傷口を踏まれ髪を引っ張られ


散々やられたあとは


三戸「そろそろやめておきなさい。この子は将来有望な子なんですよ？あ、君たちもなを名乗って下さいね。知らない場合もありますので」


キリア「……キリア・ヨーシャンよ。覚えておきなさい？((ﾌﾝ」


ルドミア「ルドミア・スカーレット！ジュン取ったら許さないから♡」


ルーブ「ルーブ・ハンドレクス！今日からお前を痛めつけてやるからな！」


この三人は特にジュンを好きでいる


だけど私だって


ジュン「っく……A…？！」


『私、だって！！ジュンのこと好きなんだからね！？///』


ジュン「っは…////」


女の子たちはぽかんとした顔をしてから


そして


キリア「…張り合うのを楽しみにしているわ」
　

こう呟いて去った

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