文房具が擬人化した件について。

いのこり。 ページ7

いい話で終わらせたかった…。

タイトルにもあるように、私たち、居残りさせられてます。


「本当にごめんね？」

「いやいや、全然大丈夫！僕が声かけたのが悪いんだし。」

「はぁ…。もう罪悪感で押しつぶされそうだよ…。」

ただいま、いのこり教室にて。
授業中話してたのばれてた。
それで今、
反省文書かされてます。
慌ててきたから、筆箱忘れて、
先生に借りました。
すっごい呆れた顔してました。とほほ。

「志水さんがなんか、慌ててるようだったから、どうしたんだろうって思ってね。」

うん。ごめん。
あの文房具のせいなんだ。

「インクがついちゃったっていうけど、大丈夫なの？」

「うん。落ちた。」

ごめん、落ちてない。
意外に取れないもんでした。
クリーニング出さなきゃ。

「水無月君は優しいねぇ…。」

「そんなことないよ！？」

うむ。かわいい。
水無月君って、男の娘みたいだよね…。
かっこいいけど。
何でそんな容姿に恵まれてるの…？
何でそんな性格いいの…？
ほんと羨ましいよ…！

「よし！かけた！志水さんは？」

「まだだよー。先帰っていいからね！」

「ううん。待ってるよ。」

「ごめんね。悪いなぁ…。」

よし！早いとこ終わらせて、先生に提出しなくちゃ！

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