イドラを追いかけて ケイさんリク ページ29
蝉が鳴く季節になった
太陽に照らされたアスファルトは既に５０度を超えているのだろうか
湿気は高く、体中から汗が噴き出た
“ねぇ、もしも人生がつまんなくなちゃったらどうする？”
“ボクに限ってそれはないと思うよ♦”
“確かに！ヒソカは変態だもんね”
“それは関係ないと思うけど♠”
“そうかな？でも、楽しみを見つけられるっていいよねぇ”
“キミは楽しくなくなったらどうするの？”
あぁ、キミの声が蘇る
“死ぬよ。楽しくないなんて生きてても無駄ってことだから”
いつも笑っていたキミがやけに無表情だったのを覚えている
“……なーんてね！冗談！！”
その笑顔がウソであることがわかった
本当に死んでしまうのではないかという疑問が浮かび上がる
そんな考えを振り払って彼女の話を聞く
“次は誰をターゲットにするの？”
“幻影旅団団長だよ❤”
“マジか！死なないようにね〜”
けらけら笑うキミを見て、さっきのは本当に冗談だったのだと思った
再び、今日来たメールを見る
そこに書かれていたのは単純な言葉
“つまんない”
たった、それだけ
それだけだったのにイヤな予感がした
急いで彼女の住んでいる隠れ家に向かう
円を使って彼女を探した
「庭……？」
彼女が庭の木の下で座っているのがわかった
きっと、昼寝でもしているんだろう
出来るだけ最悪の展開を考えないようにして走る
外に出て、Aの姿を確認した
こんな夏場だというのにその顔はいつもより白く、生気がない
「A♣」
返事はない
「A♦」
お願い
「A♠」
返事をして
奇術師は彼女の手を握り、座り込む
戻ってきて
お願いだから……
再び、彼女の声が耳の中でこだまする
“ヒソカ！”
涙が、彼女の手の上に落ちた
イドラを追いかけて
(あんまりじゃないか)
(なんでそんな理由で死んじゃうの)
すれ違ったアルビトリウム マイさんリク→←未来へコンキリオを 南野クラピカ@クラピカ超愛してる！さんリク
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イチゴ(プロフ) - マイさん» はい！ありがとうございます！！ (2014年8月21日 9時) (
レス) id: f0c8946ac7 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - ありがとうございました！ピトー、かっこ良かったです！これからも頑張ってください！ (2014年8月20日 22時) (レス) id: 7eeceb7cb5 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - ユキさん» 了解です！！ (2014年8月20日 19時) (レス) id: f0c8946ac7 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - マイさん» わかりました！ (2014年8月20日 19時) (レス) id: f0c8946ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - リクエストなんですが、イルミが嫉妬するみたいな話お願いできますか？ (2014年8月20日 17時) (レス) id: 21b07d9f28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イチゴ
| 作成日時：2014年6月15日 14時
