予感 ページ40
「お前、二度とアイツに近づくんじゃねーぞ」
『え、なんで』
「なんでもだ!」
『ざけんなよ!!』
掴まれていた手首を振りほどく
『黙ってりゃ好き勝手言いやがって。テメェなんなんだ』
「テメェこそなんなんだよ。お前、いつかアイツに泣かされんぞ」
『あ?なんでだよ』
「理由がわかんねぇならオレの言う通りにしてろ!」
『だから、なんでだよ!?』
意味が分からない
あたしは走り出した
このまま口論してても何も終わらない気がする
「待ちやがれッ!」
足は涼の方が速いからいつかは追いつかれちゃうだろうな
でも、脳みそはあたしの方が上
大学内のことは知り尽くしてる
曲がり角を何回も曲がって、時には物陰に隠れて涼をやり過ごす
「ハァハァッ……ったく、どこ行ったあのバカ……オレの気持ちも知らねぇで……!」
知るかバカ
息を潜めて気配を隠す
さぁ、早く立ち去ってくれ
足音がして涼がどこかに走っていく
「ここにいたのか」
『おわっ!』
涼とは違う奴に見つかった
「少し話がしたい。今夜は早く帰ってきてくれるか?」
その優しい眼差しにあたしは恐怖を覚えた
イヤな予感しかしない
(当たらないで)
(あたしはただ、願うことしかできない)
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Sayura(プロフ) - イチゴさん» ありがとうございます!公開はもう少し先になるかと思いますが、こちらこそよろしくお願いします(^○^) (2015年7月22日 12時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - Sayuraさん» 本当ですか!?とても嬉しいです。ありがとうございます(#^^#) (2015年7月22日 11時) (レス) id: 5e3eaf3038 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - 初めまして、Sayuraと言います。とても面白いと思ったのでこの作品を私の小説で紹介したいのですが、いいでしょうか?嫌だったらすみません。更新楽しみにしてます^ ^ (2015年7月22日 11時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - ミックさん» イメージ的にはそうですが、歌詞とは違いますよ (2015年2月5日 17時) (レス) id: 8ed85f4658 (このIDを非表示/違反報告)
ミック - あの・・タイトル『サクラミツツキ』っていう曲をパクってますか? (2015年2月5日 17時) (レス) id: 898fb53a0d (このIDを非表示/違反報告)
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