子供還り ページ9
パチリ、とクロロは目を覚ました。いつもの自分なら目覚めは最悪なはずなのになぜか今日は気分がすっきりとしている
隣にはまだ寝息を立てているAがいた。周りを見渡せばそこはまるで見知らぬ世界だった
まず清潔な布団で寝ているというのがありえない。それにこの床はなんだ？草でも編んだのか？
「あ、起きた」
声のした方を見ると釣り目気味のピンク髪の女がいた。雰囲気がどこかマチと似通っている
しかし油断は禁物だ。此処は何処だ？恐らく流星街ではないだろう。なぜAとオレは攫われた？
「お前は誰だ。目的は」
自分の体がやけに綺麗になっていることを確かめてから言う。大方、金持ち共の愛玩道具として売られるのだろうが
「……アンタ、まさか中身まで子供になったのかい」
「は？」
「厄介なことになったね。とりあえず、あたしはマチ。詳しい説明をするよ」
その女が喋り始めたことは到底信じられない、奇妙なことだった
オレは本当なら２６歳らしい。それが念によってAと共に若返ってしまった。此処はジャポンで暇潰し兼 仕事として来たらしい
「馬鹿馬鹿しいな。信じられん」
「そう言うだろうと思ったよ」
女は困惑したような顔で溜息を吐いた。そうしたいのはオレの方だ、と毒づいて舌打ちを打つ
横にずらして開けるタイプの扉が開いた。そこに立っていたのは金髪の青年と眉なしジャージの男だ
「お、戻ったのか」
「様子はどう？」
「中身まで戻っちまったらしい。こうなったらこの旅館の女将に念の解き方を聞くしかないよ」
勝手に話を進める大人共に舌打ちを打つ。大体、もっとマシな嘘を吐くべきだ。オレが本当は２６歳？だったらオレは１４歳若返ったことになる
意味がわからなかった。さて、どうやって逃げようか。情けない話だがAとオレではこの３人に敵わないだろう
続いて黒髪のチビがやって来た。それに続いて長髪の猫目男と頬にペイントをあしらった男。長髪とペイントはどうやら好かれてはいないらしく、４人に睨みつけられていた
次に黒髪ツンツン頭と銀髪の少年と黒髪の少女。そして濃紺スーツの男オレ達の方を見て何やら物珍しそうな顔をしているのが気に食わない
続いて無駄に胡散臭い笑顔を振りまく男がやって来た。コイツは姿を確認された途端に金髪の青年に蹴りを入れられていた。さすがに哀れに思う
そんな観察をしている折、隣のAが起きたような気配がした
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RT - とても面白いです！三年も書いていたんですね！このシリーズ大好きです！ (2018年9月3日 23時) (
レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
rua - ちょ〜〜面白いです。 また新しい作品楽しみにしてます。 応援してます！ (2016年10月28日 15時) (レス) id: ce0d20423e (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - アスカさん» とりあえずは完結させようと思っていたところまで物語を書き、そこから繋げて行こうと思っています (2016年4月25日 18時) (レス) id: e736e9b02c (このIDを非表示/違反報告)
アスカ - 夢主vs女が楽しみすぎる！！ところで、本誌の番外編と言うのは予定通り作品を完結させてから別枠で書くのか、作品に組み込ませて書くのか決まってましたら教えていただけますか？ (2016年4月25日 0時) (レス) id: 62f7d68aec (このIDを非表示/違反報告)
藍琉 - はははっw某戦略シュミレーションゲームのうちの初期刀と同じかーwそういやちゃんとした意味は調べたことないなー…まじかよ(何個か特徴当てはまる)…かもしれないです。カルト…！！(ノД`)°。 (2016年4月20日 23時) (レス) id: 97ccf20f00 (このIDを非表示/違反報告)
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