神様にならないと ページ38
「……A？」
おずおずと、何かを恐れるかのようにクロロはそう問いかけてきた。それにあたしはしっかりと頷く
『ゴメンね。小さいあたしはもういない。あたしの中に混ざって単なる想い出に戻ったよ』
「オレを助けるために、か」
『うん』
あたしと同じくらいの身長のクロロ。この人にもこんな時期があって、でも逆に言えばあの時のクロロに追いつくくらいの背にあたしはなったんだ
「オレはお前が思っているほど強くない。今回のことでわかっただろ？」
『いいんだよ。だって、“今の”クロロはあたしの中で最強で、神様で、一番大切な人なんだもん』
「……元に戻ってほしいか？」
『別にどっちだっていいよ。クロロはクロロなんだから』
それに、今のまだ発展途上のクロロが狙われるようなことがあったら、あたしがなんとかすればいい
先手を打たれる前にまずは女将のところに行くか
『レオリオ、ありがとね。ゴンとキルアにも礼を言っといて！』
「ああ」
あたしは立ち上がり、ひとまずはマチ達のところに行こうと思った
元に戻ったことを報告しなければ。その後はカルトのところだ
森の中を進む。隣にいるクロロは、いつもとは違う高さだ
「A」
『何？』
「お前は後悔してないか？」
その質問の真意を彼女は一瞬で汲み取った
――――それに、その質問はあたしがしようとしてた者なんだよ
『うん。じゃあ、逆に聞くけどクロロは？……後悔してる？』
「いいや」
『そっか。そうならいいんじゃない？あたしとクロロは出会って、クロロはあたしを拾って。きっとそれでよかったんだよ』
「必然、だったのか」
『……それはラプラスの悪魔にでもならないとわかんないよ』
全てを把握して、計算する存在。そんなものにならない限り、あたし達の出会いは解き明かされないだろう
あたしはクロロと出会った。結果、あたしに殺される人が生まれた
それを間違ったことだなんて思わない
『だって、成るようにしか成らないんだよ』
森を抜けて、旅館に戻る。入口の前には無表情な女将が悠然として立っていた
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RT - とても面白いです！三年も書いていたんですね！このシリーズ大好きです！ (2018年9月3日 23時) (
レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
rua - ちょ〜〜面白いです。 また新しい作品楽しみにしてます。 応援してます！ (2016年10月28日 15時) (レス) id: ce0d20423e (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - アスカさん» とりあえずは完結させようと思っていたところまで物語を書き、そこから繋げて行こうと思っています (2016年4月25日 18時) (レス) id: e736e9b02c (このIDを非表示/違反報告)
アスカ - 夢主vs女が楽しみすぎる！！ところで、本誌の番外編と言うのは予定通り作品を完結させてから別枠で書くのか、作品に組み込ませて書くのか決まってましたら教えていただけますか？ (2016年4月25日 0時) (レス) id: 62f7d68aec (このIDを非表示/違反報告)
藍琉 - はははっw某戦略シュミレーションゲームのうちの初期刀と同じかーwそういやちゃんとした意味は調べたことないなー…まじかよ(何個か特徴当てはまる)…かもしれないです。カルト…！！(ノД`)°。 (2016年4月20日 23時) (レス) id: 97ccf20f00 (このIDを非表示/違反報告)
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