殺人鬼の卵を温めた ページ4
『驚いてる？でもね、こいつはアンタ達を解雇するのなんてきっと痛くも痒くもない。もしもコイツがアンタ達を手放せない理由があったとしたら“殺人鬼”が４人も世間に出ることだ』
そうでしょ？と言ってAは首を傾げたが、クラピカは無視を決め込んでいるのか反応すらしない。機械的に書類にサインを書いて判を押した
「……お前らが何かをやったら私が真っ先に敵になることを覚えておけ」
ミーナに書類を手渡しながらクラピカは鋭い目つきでそう言った。そのことから言葉が冗談の類でないことが分かる
「うるさい。あたしらにお前が勝てると思うなんて傲慢なこと思うなよ？アンタは独りで目の採集でも復讐でもやればいい」
書類を受け取ったミーナは明らかにクラピカを嘲りながらそう言った。思わぬ態度に彼は眉を顰める
『ミーナ、いくら自由になったからって言いすぎ。もっとやれ！って言いたいところだけどこのクソめんどくさい金髪がキレる前に部屋に戻りな』
「……わかったよ」
「帰る前にゴン達にかけた能力を解け」
「言われなくても。アンタが目覚めるのと同時にあいつらの悪夢も消えるように設定してある。今は単に寝てるだけ」
レオリオの隣で倒れているララの腕を掴み、彼女はララを持ち上げた。微かに目を覚ましたララは痛みからか顔を歪める
「……A？」
『あんた馬鹿なの？温泉に来てまで怪我することないでしょ』
「ごめん……」
『今は休みなよ。あ、あとバルとダルネの馬鹿共に言っといて。“喧嘩売るならあと１０年は世間で揉まれて来い”って』
「……きっとアイツらもあたしらと同じこと考えてたでしょ。あたしらは、蜘蛛に対抗するためにマフィアを抜ける」
『それが１０年早いって言ってんの。わかったらさっさと帰れ！』
Aに追い出されるようにして部屋から出た彼女らはお互いに苦笑して顔を見合わせた。確かにバカなことをやったとは思うけど、なぜこんなに楽しいんだろう
「疲れたでしょ……」
「温泉にでも入ろっか」
「賛成！」
まだ幼い少女らの声が廊下に響いた
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RT - とても面白いです！三年も書いていたんですね！このシリーズ大好きです！ (2018年9月3日 23時) (
レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
rua - ちょ〜〜面白いです。 また新しい作品楽しみにしてます。 応援してます！ (2016年10月28日 15時) (レス) id: ce0d20423e (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - アスカさん» とりあえずは完結させようと思っていたところまで物語を書き、そこから繋げて行こうと思っています (2016年4月25日 18時) (レス) id: e736e9b02c (このIDを非表示/違反報告)
アスカ - 夢主vs女が楽しみすぎる！！ところで、本誌の番外編と言うのは予定通り作品を完結させてから別枠で書くのか、作品に組み込ませて書くのか決まってましたら教えていただけますか？ (2016年4月25日 0時) (レス) id: 62f7d68aec (このIDを非表示/違反報告)
藍琉 - はははっw某戦略シュミレーションゲームのうちの初期刀と同じかーwそういやちゃんとした意味は調べたことないなー…まじかよ(何個か特徴当てはまる)…かもしれないです。カルト…！！(ノД`)°。 (2016年4月20日 23時) (レス) id: 97ccf20f00 (このIDを非表示/違反報告)
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